小学校が成績の悪い生徒に「緑のネッカチーフ」を強制=西安
陜西省西安市の未安区第一実験小学校が、成績や素行の悪い生徒に「緑のネッカチーフ」を強制的に着用させていたことが分かった。批判の声が高まり、区教育委員会は20日までにやめるよう指示した。中国新聞社が報じた。
中国では共産党の下部組織である中国少年先鋒(せんぽう)隊に所属する児童が、赤いネッカチーフを着用する。少年先鋒隊に加われるのは7歳から14歳まで。入隊はそれほど難しくなくなり、クラス全員が入隊する場合もあるが、いずれにしろ「きちんとした生徒」である証明とみなされている。
ただし「マルクス・レーニン主義を信奉する」などの定めがあるため、宗教上の理由で入隊者が少ない地域もある。
「緑のネッカチーフ」は少年先鋒隊の「赤いネッカチーフ」の対極として、成績が振るわなかったり、授業中に騒ぐ生徒が強制的に着用させられた。生徒は学校内だけでなく、通学中にも着用を命じられた。実際には生徒の約半数が赤いネッカチーフを、残りが緑のネッカチーフを着用していた。
赤いネッカチーフをつける生徒が、緑のネッカチーフの生徒をからかう現象も発生した。放課後には緑のネッカチーフをかばんで隠しながら家に走って帰る生徒もあり、保護者の間では「小さな子どもにも自尊心がある。よいわけがない」などの批判が出た。
不満を強く持つ保護者は17日に学校を訪れ、「理解できないやり方だ。不適切だ。保護者の意見も聞いていない」などと抗議した。学校側は「生徒に向上してもらうため。差別意識を持たせるためではない」、「緑のネッカチーフの生徒には、次は頑張って赤いネッカチーフをつけられるようにと激励している」などと説明した。
陜西省内の少年先鋒隊を統括する同省少年隊先鋒隊工作委員会は、「規則に合致しない」として同省学校の緑のネッカチーフに強く反対する意向を示した。北京や上海など一部地域で「緑のネッカチーフ」を使用しているが、正式の隊員として「赤いネッカチーフ」をつける前の準備段階として、教育の一環として用いているという。
西安市教育学会の許建国会長も「子どもにマイナス面の標識をつけて階級分けをすれば、容易に劣等感が生まれ、心理健康にたいしてよくない影響を与える」と批判した。
区教育局は20日までに同省学校に対して、緑のネッカチーフの使用をやめるよう、指示した。(編集担当:如月隼人)
