スポニチ

写真拡大

 ◇インターリーグ ドジャース7―1Wソックス(2026年6月13日 シカゴ)

 ドジャースの山本由伸投手(27)が13日(日本時間14日)のホワイトソックス戦に先発し、8回1/3、109球を投げ1安打1失点の快投で7勝目を挙げた。8回2死まで完全投球をみせたが史上25人目、日本投手では初の完全試合達成はならず。9回先頭打者にソロ本塁打を打たれ、ノーヒットノーランも逃したが、敵地で歴史的な快投をみせた。コンビを組んだダルトン・ラッシング捕手(25)は投球内容を大絶賛し、大記録を逃した率直な思いを口にした。

 敵地レート・フィールドも異様な空気に包まれていた。9回にマウンドに上がる山本に熱視線が送られる。迎えた先頭のピーターズに投じた1ボールからの2球目、通算105球目の96.6マイル(約155.4キロ)直球が真ん中に入ったところを右翼ポール際に運ばれ、偉業はならなかった。1死をとったところで交代。大谷からも声をかけられ、山本も悔しさをにじませながらも笑顔に変わった。

 初回から完璧な内容だった。今季、イニング別失点で最多の8失点している初回を3者凡退で立ち上がると、2回には2三振を奪うなどつけ入る隙を与えない。最速は98.3マイル(約158.1キロ)をマークした。8回2死、マイドロスの打ち取った当たりの遊撃前のゴロを名手のベッツが弾くまさかの失策。完全試合はならず、9回無死からこの日初安打となる本塁打を被弾。大記録こそならなかったが、チームの勝つ確率を最大限に高めて役割を終えた。

 ラッシングは「彼はノーヒッターを逃したから腹を立てるようなタイプの選手じゃない。自分がマウンドでやるべきことをやり、チームに勝つための十分以上のチャンスを与えたことを理解していると思う。だからこそ彼は今の彼であり、みんなが由伸のような選手を尊敬しているんだよ」と大絶賛。グラウンドの土の部分でバウンドがわずかに変わる難しい打球を捕球しきれず、結果的に失策としたベッツについては「あの打球は難しいバウンドだった。僕の位置から見てもそう思ったよ。もちろん、ムーキーは競争心が強く、素晴らしいアスリートだから、自分自身にはかなり厳しかった。でも彼は言い訳をしたり、責任から逃げたりするようなタイプではない」と話した。

 大記録を逃したことについては、山本以上に悔しがった。「本当に悔しかった。メジャーリーグでノーヒッターを達成するところまであと少しだったからね。特に由伸のような選手ならなおさらだ。彼は本当に素晴らしいチームメートで、僕の仲の良い友人の一人だし、どんなことでも話せる。本当にいい人間だから、そういう選手には良いことが起きてほしいと思うんだ」と肩を落とした。