新車266万円! トヨタ「小さな高級車」斬新すぎて“反響殺到”!

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静かな上質感が魅力!

 トヨタの「アクア」は、燃費の良さと扱いやすいサイズ感を軸に、長きにわたって日本の日常に溶け込んできたクルマです。

 華やかな主張こそ控えめですが、生活の道具として頼りになる存在であることが、この車名を広く定着させた理由といえるでしょう。

【画像】超カッコイイ! これがトヨタ「小さな高級車」です!(22枚)

 初代が世に出たのは2011年のことで、ハイブリッドという選択肢を一般のユーザーにぐっと近づけた点での貢献は、決して小さくありません。

 その後、2021年に現行世代へと切り替わり、TNGAのGA-Bプラットフォームを採用したことで、走行時の安定感やボディの剛性感が大きく向上しました。燃費性能だけでなく、運転していて安心できるという評価が聞かれるようになったのも、この世代からの変化です。

 そうした進化の流れのなかで、2024年4月に登場したのが特別仕様車の「Z”Raffine”(ラフィネ)」でした。最上級グレードを土台としながら、装備の豪華さで競うのではなく、色の選び方や加飾の組み合わせによって落ち着きのある雰囲気を丁寧に作り上げた点が、この仕様ならではの特徴です。

 外観ではフロント周りやホイールにブロンズ系のアクセントを配し、ミラーやドアハンドルをダークトーンで引き締めることで、主張を抑えながらも統一感のある仕上がりを実現しています。

 インテリアも同じ方向性で整えられており、インパネやセンターコンソール周辺にブロンズ調の加飾を施しつつ、大型ディスプレイと組み合わせることで、クラス感を超えた穏やかな空間が演出されていました。素材の質感と色調を合わせることで、数値には表れない居心地の良さを積み上げていく姿勢が、随所に感じられる仕上がりでした。

 販売店で取り付けるアクセサリーを活用して、自分好みに仕立てていける余白が用意されていたのも、この仕様ならではの楽しみ方の一つだったといえます。

 価格(消費税込)は2WDモデルで266万7000円、4WDでは283万7000円と、コンパクトカーとしてはやや高めの設定でした。

 ただ、当時の車両価格全体が上昇傾向にあったことや、内容の充実度を考慮すれば、質感を求める層に向けた提案として、十分に納得のいく位置づけだったといえます。サイズをコンパクトに保ちながら、触れる部分の満足度を高めたいという考え方は、今あらためて振り返っても現実的な方向性です。

 2025年9月、アクアはマイナーチェンジを実施。フロントデザインを刷新し、いわゆるハンマーヘッドを取り入れたシャープな表情へと生まれ変わりました。この変化を経た今だからこそ、ラフィネが体現していた「小さくても質にこだわる」という方向性の意味が、より鮮明に浮かび上がってきます。

 当時の反応を振り返ると、「派手じゃないけど落ち着くデザインがいい」「ブロンズの使い方が大人っぽい」「このサイズで豪華内装の雰囲気がいい」「価格は高めだけど納得できる仕立て」「日常使いにちょうどいい上質感」「次のモデルチェンジ前の隠れた良作」「長く乗っても飽きなさそう」といった声がネット上に残っています。こうした言葉は、数字や流行だけでは測れない価値がこのクルマに確かに備わっていたことを示しています。

 先進的なデザインとは異なる軸で、静かに独自の価値を問いかけていたクルマ。Z”Raffine”という特別仕様車は、そう評されるにふさわしい存在だったのではないでしょうか。

 現在のところ、マイナーチェンジモデルに対し、Z”Raffine”の設定はありませんが、再びこうした特別仕様車が設定されるのか、今後の展開にも期待です。