「りんご1個100円じゃ買えない」物価高で広がる“家庭菜園ブーム” 本当に節約できる?定番から意外な野菜まで…専門家が選ぶ「コスパ最強野菜」5選

物価高が続き、食卓への影響が広がる中、家計の味方として「家庭菜園」が注目を集めている。初期費用を抑えて始められ、食費の節約にもつながるとあって、ベランダなどで野菜を育てる人が増えているという。
ニュース番組『わたしとニュース』では、初心者におすすめで収穫も楽しい“コスパ最強野菜”について、お笑いコンビ・たんぽぽの白鳥久美子とともに深掘りした。
■カレーライス物価も上昇…家計を直撃する野菜の高騰

価格高騰が続く中、食卓への影響を示すデータとして「カレーライス物価」というものがある。1食あたりの食材費に光熱費なども含めて試算したもので、2025年の平均は349円、2026年3月は362円と歴史的な上昇傾向にある。
要因としては、コメ価格高騰に加え、ニンジンや玉ねぎなど主要な野菜が例年より大幅に値上がりしていること、さらに中東情勢の影響で肥料の値段が上がっていることなどが挙げられる。
また、2025年に価格が高騰した野菜を見ると、りんごが37%上昇(2023年比)、ほうれん草が26.5%上昇(2024年比)、とうもろこしが20%上昇(2023年比)、いちじくが20%上昇(2023年比)、ナスが16%上昇(2023年比)、ミニトマトが15%上昇(2024年比)となっている。
この現状に対し、白鳥は次のように語る。
「確かに高いですよね。作る方は肥料のコストもかかりますもんね。この前、りんごを1個買おうと思ったら、昔って1個100円ぐらいで買えたのに今は100円じゃ買えない。ほうれん草も同じ」
「日持ちする野菜は値上がりしないでほしい。ニンジンとか玉ねぎはよく置いていたけど、今は値段を見て安かったときに買いだめをするようになってしまった。ほうれん草も離乳食に使いやすいし、副菜にも便利だし、値上がりしないでほしいなと思うけれど、しょうがないよね…」
■買い物にも一工夫…街の声と広がる家庭菜園ブーム

野菜の価格高騰が家計を直撃し、買い物にも一工夫が必要になる中、街の人からは次のような声が聞かれた。
「(Q.最近の野菜の価格について)すごく高く感じる。買うタイミングによって結構変わってくるというのはすごく感じる」(40代女性)「キャベツ400円とか…」(50代女性)
「『本日の広告』とか『今月の広告』みたいなのものばかり狙って買い物している。すごい安いものを狙って、それに合わせて料理を考えてと工夫はしている」(20代女性)
そうした中、注目されているのが「家庭菜園」だ。買うだけでなく、育てて食べるという選択肢について、様々な関心が寄せられている。
「(Q.家庭菜園をやっていますか)私はやっていないけど、お向かいとか近所の方が家庭菜園しているのをいただくことがあるので、それはすごい助かる。プチトマトとかは毎日サラダで食べるので、プチトマトとかだったら育てやすそう。作ってみたいです」(50代女性)
「子どもがそういうのを育てたいという年頃になってきて、小さいストロベリーみたいなものを少し水やりしながら育てている。収穫して食べられるかなと思ったので、始めたきっかけはそれです」(40代女性)
アンケート調査によると、家庭菜園を始める理由として「趣味やリラックスのため」が65.8%と多い一方で、「食費を抑えるため」と回答した人も39.4%に上る。初期費用も「5000円以下」と答えた人が半数以上を占め、始めやすさも人気の理由となっている。
白鳥も、自身の家庭菜園のきっかけと魅力を次のように語る。
「おばあちゃんが畑を持っていて野菜を育てていたので、私も最初は畑を探していたけど、やっぱり都内だとなくて。じゃあベランダで育ててみようかなと思い、育て始めた。最初はお花をやろうと思っていたけど、やっぱり実がなって食べられる方が夢中になっちゃって。それで楽しくてずっと続けている。お金がかからないのもいい。苗1つ200円ぐらいで、ミニトマトが5、60個なるってすごくコスパいいじゃないですか」
■専門家が選ぶ「コスパ最強野菜」5選

恵泉女学園大学副学長で野菜作りの専門家である藤田智氏に、おすすめのコスパ最強野菜を5つ挙げてもらった。1つ目は、中華料理などでおなじみの「クウシンサイ」だ。
「苗を買うと10月半ばまでずっと食べっぱなし。植えれば育って、育ったら切って収穫。収穫を終えたら、切ったところからまた出てくるのでその繰り返し。かなり大量にとれると思う。プランターに植えておくと、追肥と水やりだけで大丈夫」(藤田氏、以下同)
2つ目はネギ類の「ワケギ」。
「苗を買って植えると、3週間もしないうちに収穫できる。これも連続性があって非常にコスパがいいと思う。水やりは『土が乾いていたらやる』という形にすれば大丈夫。育てば年がら年中食べられる」
3つ目、4つ目のコスパ最強野菜は、家庭菜園の定番である「ミニトマト」と「ピーマン」だ。
「ピーマンだとプランターで40個から50個はとれる。ミニトマトは50個や60個はとれる。ピーマンは花が咲いて20日ぐらいの若いピーマンを収穫する。ミニトマトは35日から40日ぐらい経った真っ赤な完熟したトマトを食べる。(ミニトマトとピーマンの)栽培の上で大事なことは『植えたら水をやる』。水と肥料(が大事)」
ミニトマトやピーマンを育てる際は、虫や病気のケアも必要だという。
そして5つ目に挙げられたのは「ニラ」。冬に育たなくなっても、水をあげ続ければ春に再び育つそうだ。
「めちゃくちゃできます。切ったところからまたブインブインと大きくなるので、3週間ぐらいでとれると思う。種もとれるので、その種を取っておいて、次の年にまくとプランターがニラだらけになる」
これを聞いた白鳥は次のように語った。
「切ったらまた生えてくるのがいいですよね。また買ってこなくていいという。あと、3週間ぐらいで収穫可能なのが一番楽しい。途中でみんな『生えてこないと食べられないじゃん』と思ってやめちゃうから3週間ぐらいがいい。私、ニラは1回失敗したことがあって全然育たなかったけど、もう1回挑戦してみようと思う」
(『わたしとニュース』より)
