天城町にできた新施設「わいどーむあまぎ」 鹿児島
徳之島からの話題です。徳之島の天城町に今月、島で最大規模の新しい闘牛場が完成しました。島に伝わる闘牛文化を守るために。初日は超満員となった闘牛場の魅力を取材してきました。
今月、天城町の徳之島空港近くに完成した「わいど~むあまぎ」。
闘牛場をメインとした施設です。延床面積2500平方メートル、およそ3000人の観客を収容できます。屋根付きの闘牛場は徳之島で2か所目で最大規模です。
今月4日。わいど~むの完成を記念して、徳之島の闘牛ナンバーワンを決める大会が開かれました。時折、雨が降る中、定員をおよそ1000人上回る4000人が詰めかけました。
重量1トンを上回る牛同士の対決。島の王者「ヤンバシ会凛然」に、「豊島幸輝心」が挑みました。
「豊島幸輝心」は先手を取られるも、すぐさま反撃して、初勝利を納めました。
(豊島幸輝心を育てる 豊島明良さん(73))「記念すべき大会にチャレンジしてタイトルをとれて、それが最高」
(東京から)「きのうもご飯食べていても、周りの人たちがみんな闘牛の話をしていて、すごいイベントだと思った」
「わいど~むあまぎ」の楽しみ方は、ほかにも「わいど~むあまぎ」の楽しみ方は、ほかにもあります。
その1つが、VR=仮想現実。天城町の風景や希少な動植物の姿をリアルに楽しめます。
全長1キロ以上、海底までつながる日本最大級の水中鍾乳洞「ウンブギ」も体験できます。
農産物直売所には、徳之島に伝わるお茶「フィ茶」の体験また、農産物直売所には、地元でとれたジャガイモや卵、肉などが並び、多くの人でにぎわっていました。
この日は、徳之島に伝わるお茶「フィ茶」の体験も。
フィ茶は、地元のお茶などを桶に入れ、クバの葉で作った大きな茶筅で泡立てて飲みます。
フィ茶、その味は?(記者)「自分でたてた茶を飲んでみます。まろやかでおいしいです」
(フィ茶を体験)「フィ茶は初めて。あることは知っていたが、飲んでみたら飲みやすくて」
(日本茶インストラクター 黒橋由加里さん)「天城町で育てられたお茶を、みなさん知らない人が多いので、それをまず知ってもらおうとフィ茶を始めた」
11億円に上った総事業費、町民の受け止めは様々闘牛を中心に天城の魅力を体感できる「わいど~むあまぎ」。一方で、11億円に上った総事業費について、町民の受け止めは様々です。
(天城町の住民)「11億円も。信じられない額。また税金に苦しむのか」
(天城町の住民)「にぎやかになって、都会から来る人も空港からすぐ来られるので良い場所。明るくなって良いのでは」
徳之島の闘牛文化を守るだけでなく、新たなにぎわい拠点として「わいど~む」がどんな効果をもたらすのか、注目されます。
徳之島で闘牛が始まったのは400年以上前(岡田キャスター)有島さん、「わいど~む」はもともとは、天城町の闘牛場の老朽化がきっかけだったんですよね
(記者)島には屋根付きの闘牛場が伊仙町しかありませんでした。天城町にも天候に左右されない屋根付きの闘牛場を求める声があがり、「わいど~む」の建設が進められました。
(松崎キャスター)VTRにもあった落成記念の闘牛大会に、収容人数を超える4000人詰めかけたそうですが、なぜ徳之島に闘牛文化が根付いたんでしょうか?
(記者)はい、今、日本で闘牛文化が残っているのは、徳之島以外に、沖縄、岩手、新潟など全国9か所です。
徳之島で闘牛が始まったのは400年以上前とされています。当時、薩摩藩の支配下でサトウキビの増産や重い税金を強いられた中、唯一の娯楽が闘牛だったと考えられています。
もともと徳之島で牛は農耕のために重宝され、今でも、闘牛を育てる人たちは、家族の一員ように接しています。愛情を注いだぶん、勝ったときの喜びが大きいのだと思います。
徳之島の人たちは胸を張って闘牛は文化だと話します。伝統文化を引き継ぐ「わいど~むあまぎ」のこれからに注目していきたいと思います。
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