40代ひとり暮らし「毎日幸せでいられる」小さな習慣2つ。40歳で仕事をやめる不安も、一歩ずつ前向きに乗り越えた
40歳のタイミングで16年間勤めた消防士を退職し、フリーランスに転身。書籍やSNS、YouTubeなどで発信する“身軽に生きるためのヒント”が人気のnamytone(ナミトーン)さんは、「不安もあったけれど、自分らしく生きられている」と語ります。今回、キャリアチェンジのきっかけや、日々の暮らしと心が前向きに整う「小さな習慣」について話を聞きました。

40歳目前で「キャリアチェンジ」を決意
仕事の辞めどきやキャリアの転換点は、働く女性にとって重大イベント。現在フリーランスで働いているnamytoneさんは、書籍やnoteを執筆するほか、音声配信のパーソナリティ、コミュニティ運営など幅広い分野で活躍しています。
ですが、40歳になる前は「退職するか、定年まで続けるか」の二択で葛藤していたそう。20代の頃から長年消防士のキャリアを積んできたことや、もとからの慎重な性格もあり、安定した日々を手放すことへの不安に押しつぶされそうになった時期があったといいます。
「消防士の仕事にとてもやりがいを感じていましたが、心のどこかで生き方への違和感を抱いていました。一度身軽になって新たなキャリアに飛び込んでみたい。けれど今の堅実な生き方にも愛着がある。そんな苦しい状況をなんとか打破したいと思っていました」(namytoneさん、以下同)
そんな矢先、一度体調を崩して入院することに。ひとり欠けても組織が回っている様子を見たこともあと押しとなり、新たな道に飛び込む決断をしたのだとか。
「残りの人生をどう生きるかを考えたとき、私自身が望む幸せとはなにか。自分じゃなきゃできないことに、もっとこだわって生きてみたい。そう思い、生き方や暮らし方を変えることにしました」
習慣1:不安やモヤモヤを「紙に書き出す」

人生の岐路に立ち、新しいキャリアを選んだnamytoneさん。不安を乗り越えるために実践したのは、頭の中にあるモヤモヤを「紙に書き出す」ことでした。
「文字にしてみると漠然とした不安も意外と大したことないように思えてきたり、自分の中で『いけそうだな』と思えたりしました」
たとえば、収入が安定しない悩みについて書き出す場合、その悩みに対して「フリーランスだから安定は望めないけれど、別のよいところにフォーカスしよう」と書き添え、ポジティブにとらえるそう。
「『会社をやめることで人とのつながりが減る』という心配事について書き出すときは、『減らないように努力できる』という言葉もあわせて書くようにしています」
このように、不安点と改善点をひとつずつクリアし、不安になったらまた見返すという作業を繰り返して、考えを整理できたといいます。
習慣2:「暮らしのABC」を大切にする

また、namytoneさんが大切にしているのは「暮らしのABC」という考え方。これは「当たり前のことを(A)、バカにせず(B)、ちゃんとやる(C)」という言葉の頭文字をとったもの。
じつはこの習慣は、消防士時代の経験が強く反映されているのだとか。とくに、仕事が忙しくて心に余裕がなくなったとき、この「ABC」が助けてくれると話します。
「これは消防の現場で叩き込まれてきた習慣です。1分1秒を争う現場だからこそ、資機材(※)や車両の不備があってはなりません。現場のたびに行う点検や装備チェックをおろそかにせず、いつも同じことを同じようにちゃんとやる。この習慣は暮らしにも言えると腑に落ちました」
具体的には、
・ものを出したら戻す
・靴はそろえる
・汚れたらふく
・元気な挨拶をする
といった方法で、namytoneさんは「ABC」を日常生活に落とし込んでいるそうです。
「日々の暮らしも、結局は“ちゃんとやる”ことに尽きると思います。今は、水曜日は『水回りの掃除の日』と決め、トイレ掃除などを集中的にやるようにしています」
※ 資機材…消火、救助、救急活動などの防災活動で用いられる資材や機械
2つの小さな習慣が、毎日を前向きにする

「たとえ小さなことでも、習慣を見直すことで、明日を変えることができる」とnamytoneさん。
「生き方や暮らし方はそう簡単には変えられないですが、いつかこうなりたいという望む形があるのなら、よい方向に向かい出していると思います。自分を動かすのは大きな勇気や特別な才能ではなく、『やってみたい』という気持ちだと思っています」
「変わりたいけれど怖い」というジレンマを抱えている人は、まずは今日一日から、新しい習慣を始めてみてはいかがでしょうか。
※ この記事は2025年12月に音声配信チャンネル「明日のわたし研究所byESSE」で放送した内容を再編集して記事化しています
