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赤磐市にキックボクシングに打ち込む3兄妹がいます。中学3年の藤澤雄大さんと小学6年のだいちくんは、先月(4月)の試合で日本統一王者に。また、中学1年の夢乃さんは今年(2026年)6月に世界大会に挑むといういずれも実力者。それぞれが夢や目標に向け練習に励んでいます。

【写真を見る】妹・夢乃さんの夢は「プロのキックボクサー」と「モデル」

闘志に燃える3兄妹

赤磐市のキックボクシングジム「テツジム滑飛一家」に藤澤3兄妹の姿がありました。長男で中学3年生の雄大さんは、相手を一撃でしとめる膝蹴りが武器。先月(4月)26日に岡山市で開かれたニュージャパンキックボクシング連盟のジュニア日本統一王座決定戦では、アンダー45kg級で勝利し、35kg、40kgに続く3階級制覇を成し遂げました。

(藤澤雄大さん)
「強い相手なんで、きつかったですし、もちろん。でも、練習でやってきたことが出せて、コーチとか保護者のおかげで勝てたと思うので、感謝しかないです」

成長が著しいのは次男で小学6年生のだいち君。兄・雄大さんと同じ大会でアンダー30kg級を制し、初めての日本統一王者に。

(藤澤だいちくん)
「前より強くなって(相手を)圧倒したのでよかったです」

そして、紅一点は、中学1年生の夢乃さん。打撃のコンビネーションが持ち味といいます。昨年(2025年)8月に東京で開かれた全国大会で優勝。ルールの似ているムエタイの世界大会への出場を決めました。

Q試合中はいつもどのようなことを考えているのですか。

(藤澤夢乃さん)
「倒そうって思っています。この前、打ち合いで負けたから、打ち合いができるように、自分より上の階級でもいけるように頑張っています」

4人のプロも在籍するジムで、指導にあたる武鑓代表も世界の舞台での活躍に期待を寄せます。

(武鑓 泰治 代表)
「相手が海外の選手になるので、体格の強さとか、そういうのがあると思うので、スピードで翻弄するような試合をしてもらいたいと思います。このジムからそういう(世界大会に出場するような)選手が出るというのは信じられないです」

高めあう毎日 互いの存在が強さの秘密 

3人は格闘技とは無縁の家庭で育ちました。キックボクシングを始めたのは、長男の雄大さんが小学3年生のとき。体はもちろん、心も強くなってくれればと、母親がジムの門をくぐらせたのがきっかけでした。

誰よりも強くなりたい。3人は切磋琢磨しながら練習に打ち込んできました。改装した自宅の倉庫で、祝日のこの日も、朝から汗を流していました。近所に住む、幼馴染、中学3年生の篠原愛生さんも参加。週3日のジム通いに毎日の自宅でのトレーニング、そして互いに高めあう環境が強さの秘密です。

(藤澤雄大さん)
「形とかをジムでは人が多いので見てもらえないので、家とかで悪いところは(コーチが)しっかり直してくれて、しっかりやっています」

(篠原愛生さん)
「一緒にずっと練習してきてるし、階級も近い雄大がおらんとスパーリングとかも、ぜんぜん練習にならんし、やっぱり3人がおらんと強くなれんって感じです」

(藤澤だいちくん)
「試合に出て、絶対に勝てるようにしたい」

「学校から帰ってすぐ練習」欠かさないトレーニング

指導するのは3兄妹の叔父にあたる中居 瞭さん。テツジム滑飛一家のコーチも務めていて、特にフィジカルを鍛え上げています。

(中居 瞭コーチ)
「しっかり自分のパフォーマンスが100%出せる状態をつくるために、フィジカルトレーニングは大事だなと思っています。学校から帰ってすぐ練習して、遊びにも行っていない状態でやっているので、それをこの5年間ぐらい毎日続けてやっているので、それが結果として出て、すごいと思いますね」

「さぁ行こう!」

特に力を入れているのは、土台となる下半身の強化。毎日毎日、徹底的にいじめ抜くといいます。走って、走って、走って。過酷なトレーニングの積み重ねが、日本でトップクラスの実力を支えているのです。

夢乃さん初の世界大会へ 

夢乃さんは、来月(6月)、タイで開かれる世界大会に初めて挑みます。海外の選手との対戦になることから、様々なことを想定しながら準備を進めています。

(藤澤夢乃さん)
「自分より大きい相手と練習して、後ろに下がらず前に行けるようにしてやっています。トーナメントをずっと勝ち抜いて、世界王者になって、雄大と(篠原)愛生くんを見返したいです」

それぞれの夢に向かい、闘いは続く 

ひたむきにキックボクシングと向き合う藤澤3兄妹です。目指すのはさらなる高みです。

Q3人の将来の夢をそれぞれ教えて下さい

(藤澤雄大さん)
「プロになって、世界を盛り上げられる選手になりたいです」

(藤澤夢乃さん)
「プロとモデルになりたいです」

(藤澤だいちくん)
「プロになって、テツジム滑飛一家を継ぎます」

それぞれが思い描く夢に向かって…。これからもミットを蹴り、こぶしをふり続けます。