「わだかまりはないのか」と驚きの声…退社直後の岩田絵理奈を『さんま御殿』『ぐるナイ』に起用する日本テレビの本音

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退社によるわだかまりはないのか

今春は小澤陽子、勝野健、竹内友佳の退職が報じられたフジテレビだけでなく、日本テレビの岩田絵理奈、ABCテレビの増田紗織、NHKの和久田麻由子らの退社が相次いで報じられた。

だからこそ驚かされたのが、月をまたいだ4月に岩田絵理奈が21日の『踊る!さんま御殿!!』、23日の『ぐるナイ』に相次いで出演したこと。所ジョージとともに司会を務める『世界まる見え!特捜部』への出演が継続していることも含め、退社したばかりであるにも関わらず日本テレビの看板番組でその姿を見せている。

ちなみに『踊る!さんま御殿!!』は放送28年、『ぐるナイ』は放送32年、『世界まる見え!テレビ特捜部』は36年という30歳の岩田絵理奈とほぼ同世代の長寿番組。

「退社したらしばらくの間は起用しない」、または「一定期間、他局への出演は自粛してもらう」のではなく、看板番組へ立て続けに起用していることに、「わだかまりはないのか」「時代が変わったのか」などの声があがっている。

また、日本テレビは25日夜スタートの新報道番組『追跡取材 news LOG』(土曜22時)にNHK退社直後の和久田麻由子を起用。日本テレビにとって24年ぶりの報道番組であり、こちらにもアナウンサーをめぐる状況の変化がうかがえる。

ここではフジテレビを退社したアナウンサーや宮司愛海、上垣晄太朗、さらにTBSやテレビ朝日の動きも含め、民放各局の戦略と個人の決断を掘り下げていく。

エース候補として1年目から育成

岩田絵理奈をめぐる日本テレビの選択はやはり異例と言える。

日本テレビにとっての岩田絵理奈は、『世界まる見え!テレビ特捜部』『沸騰ワード10』『ぐるナイ』などのバラエティだけでなく、『スッキリ』の司会や『シューイチ』のMCも任せてきた水卜麻美に続くエース候補。業界内でも「日テレが前例にないほど丁寧に育成し、岩田もそれに応えている」とみられていた。

その一方で「日テレには水卜麻美、岩田絵理奈に続く全国区の女性アナウンサーがいない」とも言われ、実際に抜擢を受けてきた石川みなみ、黒田みゆ、浦野モモらも2人ほどの知名度や好感度を得られていない。

入社1年目からビートたけし、所ジョージ、中山秀征、ナインティナインらにその度胸とポテンシャルを認められたエピソードや、年末恒例の「好きな女性アナウンサーランキング」も6年連続で10位以内にランクインしていることも含め、岩田の退社はショックがあったはずだ。

ただテレビ局に限らず、大きな存在が抜けたあとは若手育成のチャンスであり、周辺取材をしたところ、日本テレビとしても当然それは行っていくという。おそらく入社5年目以内の女性アナウンサーの中から抜擢が行われていくのではないか。

岩田が退社早々、看板番組に連続出演している最大の理由はタレント性の高さだろう。実際、『踊る!さんま御殿!!』『ぐるナイ』ともにフリーアナウンサーではなくタレントというポジションでの出演だった。

話題性の高い今、他局より自局で

特に『踊る!さんま御殿!!』は、明石家さんまがオープニングで「岩田!今日はフリー(アナウンサー)やねんな。辞めてから初めてやねんな」と真っ先に声をかけるなど、目玉ゲストだった様子がうかがえる。

そこに中山秀征がカットインして「先週、盛大に(『シューイチ』で)送り出してるんですよ。最後は感動的にお父さんの手紙で涙まで流して送り出して、今週会ってるんです」と語り、岩田が「すっごい盛大に送り出してもらい……気まずい」とオチをつけて笑わせる活躍を見せた。

岩田は『ぐるナイ』でもメイン企画の「前髪ぱっつんチェンジ」に挑戦。予告映像のトップに選ばれるなど、やはり目玉ゲストだった様子がうかがえる。

つまり岩田はフリーアナウンサーとしての進行と、バラエティタレントとしてのトークの両方を期待されているのだろう。少なくともバラエティの現場では「他のタレントと同等以上に使える」という意識があり、さらに「辞めたばかりの今は注目度が高い」「他局にもっていかれるより自局で押さえておきたい」という意向がうかがえる。

これまで日本テレビ関係者や他局テレビマンなどに岩田について尋ねると、「いるだけで映像がパッと明るくなるような存在」「控えて笑顔で見守ることも、振られたらハジけることもできる」「美人でも嫌みがなく自虐トークも自然」などの声が返ってきた。

得意のモノマネを繰り出す器用さと瞬発力も、音痴を前面に押し出すなど笑い優先の姿勢も、局アナとしては間違いなくトップクラス。マーケティングに長け、視聴率獲得に妥協のない日本テレビなら「今、使わない手はない」「円満退社をアピールすべき」とみなすのは当然だろう。

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