イベントに登場した落合陽一さん

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メディアアーティストの落合陽一さんが15日、自身が関わるデジタル機器のポップアップストアのオープニングイベントに登場し、障害のあるアーティストの作品を多く手がける企業・ヘラルボニーとコラボレーションしたイヤホンなどを紹介しました。

■「私は障害のない世界が作りたい」 ヘラルボニーとのコラボの思い

今回発表されたのは、脳を刺激できるという「ガンマ波サウンド」を搭載したオープンイヤー型のイヤホンに、ヘラルボニーと契約する障害のある3人のアーティストの作品をデザインした限定モデルです。

落合さんはヘラルボニーとの関係について、「創業者の2人とは仲良くて友だちなんだけど、ヘラルボニーのスタイルは私の中では微妙に私とは違うところがある」とした上で「私は障害のない世界が作りたい、という気持ちが強い。『障害なくしてブランド成立せず』となってはいけないと私は思っていて」とそれぞれの考えの違いを説明。その上で今回のコラボレーションについては、「私たちはブランディングではなくハードウエアやソリューションを作る会社なので、そこが合わさって何か作ったら両方にとっていいことがあるかもしれない」と期待をにじませました。

■テクノロジーで障害や言語の壁をサポートしてきた

落合さんが代表をつとめるピクシーダストテクノロジーズ株式会社は、聴覚に障害のある人への情報保障や多言語対応のための透明ディスプレイ、複数人の会話で誰が話しているか視覚的にわかるシステムなど、障害や言語の壁をテクノロジーでサポートする製品を作ってきました。

落合さんは「人を特別視しなくて成立するのが、インクルーシビティ(包摂性)の根源的なところだと思う」とした上で、「聴覚障害の人は会話の中で疎外感があったり、視覚障害の人は会話は聞こえるけど情報の取得が難しかったりするが、AIが出てくることでその問題は軽やかに解決しつつある」と話しました。今後は「認知症になってしまうなど、老いて体が動かなくなっておっくうになってしまう問題をどうやって予防・改善していくか。こちらは意外とAIよりもハードウエアが必要だったりするので、今後いろいろやっていきたい」と展望を述べました。

■個人的な目標は「今年は食べ物を作りたい」「すしの研究」

今後、作品や研究でコラボに挑戦したいジャンルを問われると、落合さんは「今年は食べ物を作りたい」と話し、「すしの研究をよくやっているんで」と、今後のすしとのコラボレーションに意欲を見せました。

このポップアップストアは阪急メンズ東京にて4月28日まで開催されます。