「橋本愛」が「選択的夫婦別姓が実現しなければ結婚しない」と発言 本気? それとも番宣? 4月から連ドラに主演
佐藤二朗(56)と橋本愛(30)がW主演する連ドラ「夫婦別姓刑事」(フジテレビ)が4月14日にスタートする。東京・中野区の警察署を舞台に、刑事課強行班係の佐藤と橋本が抜群のコンビで事件を解決していくのだが、実は2人は夫婦であることを隠していて……というコメディあり、ミステリーありのストーリーだ。そんな折も折、橋本が夫婦別姓に対する考えを披露した。
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夫婦であることを隠すドラマとしては、古くは「おくさまは18歳」(TBS・1969〜1970年)があった。同じ高校の教師(石立鉄男)と生徒(岡崎友紀)が実は夫婦で……というのは、確かに隠さねばならないことだろう。

では「夫婦別姓刑事」の2人は、なぜ夫婦であることを隠すのか。そりゃあ橋本と佐藤が夫婦だったら文字通り“美女と野獣”だから、署内で何を言われるかわかったもんじゃない――と思いきや、警察には“夫婦を同じ部署に配属してはならない”という暗黙のルールがあるのだとか。どうして2人が結婚したのかも気になるが、はたして夫婦であることを職場で隠し通すことは可能なのか……。
そんなドラマがスタートする直前、「週刊文春」で彼女がリレー連載している“私の読書日記”に興味深い文章が掲載された。
3月19日号のタイトルは「選択的夫婦別姓と憲法と平和」。卒業論文のようなタイトルだ。彼女が選んだ書籍は「選択的夫婦別姓は、なぜ実現しないのか? 日本のジェンダー平等と政治」(花伝社)で、東北大学名誉教授で法学博士の辻村みよ子氏らによる著作だ。この難しげな本の書評である。
《もし結婚したいと思う相手が好みの姓だったら変えてもいいと思っていた。/けれど今は、選択的夫婦別姓が実現しなければ、結婚したくないとまで感じている》
選択的夫婦別姓に慎重な高市早苗首相も慌てそうな意見である。返す刀で“家族の一体感が損なわれる”と反対する保守派も一刀両断だ。
堅い書籍に真面目な文章
《別姓であることで、家族の一体感が損なわれるのではとの心理的懸念に対しては、両親どちらかの不本意かつ不平等の上に成り立っているものなのだとしたら、私はそれを望まない。親が互いを尊重し合い、自尊心を揺るがされることなく、子どもに向き合い、時間を過ごすことで、一体感や幸福感は生まれるのではないだろうか》
彼女の鋭い眼差しを前にして、この意見に反論できる人がどのくらいいるだろう。反対派の代表格だった元国会議員の亀井静香氏だって賛成に回ってしまうかもしれない。それにしても、堅い本に真面目な文章だ。文章は2冊の本の書評だが、もう1冊は大江京子ほか・編著「改憲問題Q&A 2025」(地平社)である。芸能記者は言う。
「“私の読書日記”は6人のリレー連載で、ひと月半に1回くらいのペースで順番が回ってきますが、橋本の連載は22年3月からですからすでに5年目に入りました。取り上げてきた書籍はけっこう堅いものが多いですが、彼女の書評に著者が感謝することもあるようです」
ジャーナリストの安田浩一氏もその一人だ。昨年10月16日号で橋本は安田氏の「ヘイトスピーチ 『愛国者』たちの憎悪と暴力」(文春新書)を取り上げた。それを読んだ安田氏はXにこう綴っている。
大炎上の過去も
《読みながら震えた。(中略)橋本さんは私の本を引用しつつ「ヘイトスピーチは、単なる不快語や罵詈雑言とは違い、不均衡・不平等な力関係を背景に行われる『暴力』そのものである」と断じ、「汚く、下劣で、殺意に満ちたもの」だとした。その上で法整備などを怠ってきた国の対応や、差別煽動に手を貸してきたメディアの責任を問う。ここまで踏み込んで書いてくれた橋本さんに心から感謝したい》(2025年10月11日)
いつから彼女は論客になったのだろう。
「元々自身の考えをハッキリ言うタイプではあるのでしょう。23年3月にはInstagramのストーリーズに、トランスジェンダー女性とのかかわりについて《入浴施設や公共のトイレなど、そういった場所では体の性に合わせて区分する方がベターかなと思っています》《公共の施設で、身体が男性の方に入って来られたら、とても警戒してしまうし、それだけで恐怖心を抱いてしまう》と投稿したところバッシングを浴び、謝罪したこともありました」
当時、「週刊新潮」(3月23日号)は「『女湯LGBT発言』で大炎上『橋本愛』はそんなに悪いのか」で、こうした当たり前の声をつるし上げる風潮のほうが問題と報じた。
「ストーリーズや文春の連載などを見る限り、真面目で勉強家なんでしょうね。出演するドラマに関わりのある本も読み込んでいることがわかります」
「どんな困難や複雑な問題が生じても…」
2024年7月期の「新宿野戦病院」(フジ)に出演した彼女の役柄は、炊き出しや違法滞在外国人の相談窓口などを運営するNPO法人の新宿代表を務めつつSMのデリバリー女王様でもあるという設定だった。そして放送直前の連載のタイトルは「歌舞伎町、オーバードーズ(後略)」といった具合だ。
また、25年の大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」(NHK)では主人公の蔦重の妻を演じたが、この年の最初の連載で取り上げたのは沢山美果子・著「性から読む江戸時代 生活の現場から」(岩波新書)と「性差の日本史」展示プロジェクト・編著「新書版 性差(ジェンダー)の日本史」(インターナショナル新書)だった。番組宣伝にようにも見えるが……。
「プロフィール欄には小さな文字で出演予定が記されますが、彼女の文章にはドラマのタイトルは出てきません。それでも、出演する作品への思いは書き込んでいました」
「新宿野戦病院」の際にはこう書いていた。
《歌舞伎町を舞台とする作品に参加する以上、私には責任がある。実態に基づかない表現をするべきではないし、画面の向こうに生きる誰かを傷つけたくないし、社会問題から目を逸らさず身を削りながら向き合っている人たちを茶化すようなこともしたくない》
真面目なのだ。今回は「夫婦別姓刑事」の出演にあたり、「選択的夫婦別姓は、なぜ実現しないのか?」を読み込んだというわけだ。そして彼女は、出演にあたりこうコメントしている。
《今回、コメディーの仮面を被ったミステリー、ということで、/これまで真正面から挑戦したことのない作品に参加させていただきます。/軽やかに、それでいて心地いい作品の空気感を作ることができるのか。/考察を楽しんでいただけるように、精度の高いミステリーをお届けできるのか。/初めましての佐藤二朗さんとの、夫婦としての関係性を面白がってもらいながら、いかに愛着を持ってもらえるか。/どんな困難や複雑な問題が生じても、誠実に、真摯に向き合っていきます。/ひとつひとつの新たな挑戦と、これから素敵な皆さまとものづくりを共にすることを、心から楽しみにしています》(「夫婦別姓刑事」の公式ホームページより)
生真面目と言ってもいいかもしれない。相手役の佐藤は、彼女の思いにどう応えるだろうか。
デイリー新潮編集部
