LSDの100倍の幻覚作用“神のお茶”を再び…オカルト研究家・角由紀子がアマゾン奥地で“死んだ”夜
特に今回、大きな衝撃を受けた体験のひとつは、夫が死ぬ場面を3パターンほど見せられ、どの分岐が「ちゃんと泣ける」のか、試されたことだった。
まずは、嘘を重ねて生きてきた人生。夫が棺に入っているビジョンをいきなり見せられ、それだけで心臓に穴が開くほどバクバクした。この場合、悲しいはずなのに、うまく泣けない。泣けないまま、ジメジメと夫の死を引きずり続けていた。
次に、嘘はつかないけれど、自分の本音をあまり伝えなかった人生。泣けはするが、どこか控えめだ。夫を失った悲しみより、「ちゃんと伝えなかった自分」への後悔のほうが強く出た。
だが、心は不思議と軽くなっていた。悲しいけれど、前を向ける。ちゃんと悲しんだから、ちゃんと回復できる。……きちんと泣ける人生のほうが、実は楽なのだとわかった気がした。
心が濁ると、泣くことも、笑うことも、どこか半端になる。だが、
悲しいときは悲しい。
嬉しいときは嬉しい。
楽しいときは楽しい。
この単純かつ壮大な心の振れ幅が鈍ってしまったら、人生はかなり味気ない。同時に、「それって、生きてる意味ないってことやねん、アホやねんなーホンマに」と、神様っぽいおばちゃんから関西弁のメッセージが入り、「ホンマやなー」と思った。
嘘をつくことと、現実から目を背けることは心の振れ幅を狭めるのだ。
私は「もう二度とあんな苦しみはごめんだ」と思いつつ、また数年後にアヤワスカを求めてアマゾン行きの航空券を検索してしまう気がした。
【角由紀子】
オカルト研究家。上智大学文学部を中退後、2013年にオカルト専門メディア「TOCANA」を立ち上げ、約8年間編集長を務める。自身のYouTubeチャンネル「角由紀子のヤバイ帝国」は登録者数30万人超。主な編集本に『見つけてください』(横澤丈二著/徳間書店)、著書に『引き寄せの法則を全部やったら、効きすぎて人生バグりかけた話』(扶桑社)など。
―[南米ペルー[神のお茶]体験記]―
