英語力を効率的に伸ばす方法はあるのか。英語コーチのmochanさんは「毎日1文でいいから英語で日記を書き続けると、ライティング力だけでなくスピーキング力も上がる。簡単な表現であっても、実際に話すときに使える表現の引き出しが増えていくからだ」という――。

※本稿は、mochan『英語力を伸ばす1%の習慣 好きなことを毎日少しやるだけ』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

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※写真はイメージです - 写真=iStock.com/agrobacter

■会話の「ネタ帳」感覚で英語日記を書く

絶対アウトプット力が上がるから、英語で日記を書いてください。

そう言われたら、どう思いますか。

ハードルが高い? 面倒? 難しい?

こんなふうに思う方が多いかもしれません。日本語でも日記を継続するのは難しいですもんね! 私がお勧めする日記は、決して重いものではありません。実際は、日記というよりライトな「英語ネタ帳」の感覚で書いてほしいのです。

ネタ帳ってどういうことか。実は、日記には、初対面の外国人と話すときや、日常会話を話すときに使えるフレーズが詰まっています。だから、日記を書き溜めていくと、話す力に直結します。日記はライティング力を上げるためだけに書くと考えがち。でもスピーキング力にも効果てきめんなんです。

■「スーパーに買い物に言った」で十分

仮にあなたが今日から英語日記を書くとしたら、どんなことを書きますか。

日本語で日記を書くときと一緒で、たわいもないことを書くのではないでしょうか。

ちょっとしたことを書こう
I went shopping at the supermarket.
(スーパーに買い物に行った)
I relaxed at home all day.
(1日中、家でゆっくりした)
I watched a foreign drama for 30 minutes.
(海外ドラマを30分見た)

また、初対面の人に話すような感覚、自己紹介の感覚で書いていくと、表現の引き出しが増えていき、実際に英語を話すときや聞くときに生きてきます。

自己紹介の感覚でネタを増やそう
I have four members in my family: my wife, son, and daughter.
(妻、息子、娘がいる4人家族です)

初対面の人や付き合いが浅い人に、家族、趣味や仕事のことを教えるつもりで書くといいでしょう。

■毎日すぐできるからモチベーションが続く

「日記は重い」という先入観はリセットして、今この瞬間に書き始められる気軽な学習として取り組んでみましょう。

まずは1文を書いてみる。

そんなライトな気持ちで始めてほしいのです。私が色々な生徒さんを見てきて、意外かもしれませんが、初心者の方でも継続しやすい学習法の筆頭が日記と言えます。

それから、私は生徒さんに「本当にやる気が出なかったら、1文だけの日があってもいいから」と伝えています。

実際は、1文だけ書いて英語力が劇的に上がるなんて魔法は起きません。でも、1文だけでも書く価値はあるんです。なぜなら、1文でも書くことで、その日も日記を継続できたことになるから。1文書けたら、カレンダーに自信を持って大きな丸を書いてください。だんだんと「丸を途切れさせないように日記を書かなきゃ」とモチベーションを維持できるようになります。

写真=iStock.com/eugenekeebler
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/eugenekeebler

毎日鎖を繋げていって、その鎖を途切れさせないようにするゲーム感覚になってきたら、こっちのものです。

■書いた日記をChatGPTに添削してもらう

独学で日記をつけるとなると、おかしな英文を書いていないか心配になりますよね。間違えた英文のままインプットするとよくないので、必ずChatGPTに添削してもらいましょう。

20年ほど前に英会話学校に通っていた生徒さんからこんな話を聞いたことがあります。その方は「日記を添削して」とネイティブ講師に頼んでいました。数回は添削してくれたものの、あるとき「もうできない」と告げられ、そのまま日記を一切書かなくなったと言います。

講師からすると、契約外、時間外の仕事なので断って問題ないですよね。でも、落ち込んで、そのまま挫折した生徒さんの気持ちも理解できます。当時は「人」に「有料」で添削してもらうしか手段がなかったことを物語っている話です。

時代は変わり、今はAIが無料で添削してくれるのだから、英語力を伸ばすために使わない手はありません。

『英語力を伸ばす1%の習慣 好きなことを毎日少しやるだけ』(KADOKAWA)より

日記を添削してほしいなら、まずはプロンプトに日記を入れます。デジタルで書いている人なら日記をプロンプトにコピー&ペーストしましょう。紙に書いている人なら、書いた後に、スマホで日記の写真を撮り、プロンプト上にアップロードしてください(画像形式はPDF・JPEGに対応。ChatGPTが認識できる丁寧な文字で書く必要があります)。

私の生徒さんは、ChatGPT自体を日記帳にして、プロンプトに直接日記を書いています。右の画像のようにサイドバーに履歴が残るので、整理されていて復習もしやすいと教えてくれました。

ChatGPTに英語日記を添削してもらうときは、英語日記の文章を入力した後に、修正点を教えてほしい旨、リライトバージョンを書いてほしい旨を書き添えます。

It was beautiful day yesterday. So, I and my son went to a park near our place. We enjoyed cycle there. Suprisingly, we cycle for more than 8.5 km! That made us tire, but I had a deep sleep at night.
私は英語学習者で日記を書いています。添削して、修正点を箇条書きでください。修正を反映してリライトしたバージョンもください。
修正点(箇条書き)
1. “It was beautiful day yesterday.”
→「a」が必要です:It was a beautiful day yesterday.
2. “So, I and my son”
→ 語順を自然に:my son and I
3.“We enjoyed cycle there.”
→「cycle」は名詞では不自然なので、動名詞に:enjoyed cycling
4. “Suprisingly”
→スペルミス:Surprisingly
5.“we cycle for more than 8.5 km!”
→時制を過去形に:we cycled for more than 8.5 km!
6.“That made us tire,”
→「tire」は動詞、「tired」は形容詞:That made us tired
7.“deep sleep at night.”
→より自然な表現は:a deep sleep last night

リライトしたバージョン
It was a beautiful day yesterday, so my son and I went to a park near our place. We enjoyed cycling there. Surprisingly, we cycled for more than 8.5 km! That made us tired, but I had a deep sleep last night.

■さらに自分の日記を音読して録音する

添削してもらった後に「これってこういう表現でも合っている?」「ここはなんでaが必要なの?」など、質問があれば遠慮なく聞いていきましょう。

mochan『英語力を伸ばす1%の習慣 好きなことを毎日少しやるだけ』(KADOKAWA

ChatGPTはこちらの疑問点に合わせて簡潔に答えてくれるので、分厚い文法書で解決するよりも効率的に学習できます。

ここまででも十分学習になりますが、「1日でも早く、英語を話せるようになりたい!」とやる気が出た日には、次のステップも追加できるといいでしょう。

まずは音読です。実際に英語を声に出すと口が英語に慣れますし、フレーズを吸収しやすくなります。

余裕があれば、音読練習をした後に自分の英語を録音してください。さらに時間が取れる日であれば、AIを使って日記の文章に音声をつけて、それを使ってリピート練習をした後に、再度自分の声を録音すれば完璧です。

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mochan(もーちゃん)
英語コーチ
幼少期、親の都合で海外生活の機会を得るも8年間も英語が話せず、不便で退屈な毎日を送った。海外生活9年目、あることをきっかけに英語をマスターし、最終的にアメリカの大学を卒業。その後、日本に帰国し不動産業や営業コンサルタントなどの職を経て起業。英会話スクール、プライベート英語レッスン、試験対策クラスなどでの講師を歴任し、現在は英語コーチングに力を注ぐ。通訳、翻訳英語学習動画制作などにも携わっている。
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(英語コーチ mochan)