ガレス・ベイルが33歳で現役引退を決断「夢を実現できて幸せだった」…レアルでは5度のCL制覇を経験

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 ウェールズ代表FWガレス・ベイル(ロサンゼルスFC/アメリカ)が、9日に自身の公式Twitter(@GarethBale11)で現役引退を発表した。

 1989年生まれで現在33歳のベイルはサウンサンプトンの下部組織で育成年代を過ごし、2006年4月にトップチームデビューを果たした。2007年にはトッテナムに完全移籍で加入。当初は左サイドバック(SB)を主戦場としていたものの、徐々にウイング(WG)やトップ下など攻撃的なポジションでのプレー機会を増やし、爆発的なスピードと左足の強烈なキックを武器に大活躍。2012−13シーズンのプレミアリーグでは33試合の出場で21ゴール8アシストという成績を残した。

 2013年夏にはレアル・マドリードに加入。右WGを主戦場に、元フランス代表FWカリム・ベンゼマとポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドとともに”BBC”と称された強力な前線のユニットを形成した。同クラブでは3度のラ・リーガ制覇、5度のチャンピオンズリーグ(CL)制覇など数々のタイトル獲得に大きく貢献。2017−18シーズンのCL決勝リヴァプール戦では、見事なオーバヘッド弾を含む2得点で、チームを前人未到の大会3連覇に導いた。

 しかし、近年は負傷に苦しみクラブでの出場機会が減少。2020年夏には古巣トッテナムにレンタルで復帰し、昨年夏にはレアル・マドリードを退団。メジャーリーグ・サッカー(MLS)のロサンゼルスFCに加入していた。

 また、2006年に16歳でデビューを飾ったウェールズ代表としては公式戦通算111試合に出場し40ゴール22アシストを記録。2016年のEUROで同国代表のベスト4進出に貢献したほか、昨年のFIFAワールドカップカタール2022では主将として全3試合に出場し1ゴールをマークした。

 ベイルは現役引退に際し、自身の公式Twitterで次のように現在の心境を綴っている。

「慎重に検討を重ねた結果、クラブと代表のサッカーから即時引退することを決断した。愛するスポーツをプレーするという夢を実現することができて本当に幸せだった。サッカーは僕に人生最高の瞬間を与えてくれた。これまで17シーズン以上に渡って経験してきた出来事は、僕にどんな未来が待ち受けていようと再現することは不可能だろう」

「サウンサンプトンでの最初のプレーからロサンゼルスFCでの最後のプレーに至るまで、その間のすべての出来事が僕のクラブキャリアを形成している。とても誇らしく、感謝の気持ちでいっぱいだ。また、母国の代表として111試合に出場し、キャプテンまで務めたことはまさに夢のような出来事だった」

「僕の旅に関わってきてくれたすべての人々に感謝の思いを伝えることは不可能だと思っている。9歳でサッカーを始めた時には夢にも思わなかったような方法で、僕の人生を変え、キャリアを形成する手助けをしてくれた多くの人々に恩を感じている」

「サウンサンプトン、トッテナム、レアル・マドリード、そしてロサンゼルスFC。すべての監督やコーチ、スタッフ、チームメイト、熱心に応援してくれたファン、エージェント、素晴らしい友人、家族、あなたが与えてくれた影響は計り知れないものがある」

「両親と妹が若い頃にしてくれた献身的なサポートがなければ、今こうして文章を書くこともなかっただろう。そして妻と子供たちの愛とサポートが僕を支えてくれた。揺るぎないサポート、そしてこの道に導いてくれたことに感謝している」

「僕は人生の次のステージへと期待を持って進んでいく。変化と移行の時、そして新しい冒険のチャンスだ」

【決断】ベイルが現役引退を決断
pic.twitter.com/QF7AogJXHE— Gareth Bale (@GarethBale11) January 9, 2023