中日から戦力外通告を受けていた平田良介【写真:荒川祐史】

写真拡大

自身のSNSで表明「まだできるという自負。たくさんの葛藤がありました」

 今季限りで中日を戦力外となっていた平田良介外野手が28日、自身のSNSで現役引退を発表した。退団する際に発言が一人歩きして物議を醸したが、ファンから愛された17年間。その証拠に、ツイッター上では「オープン戦で引退セレモニーやってあげてね」「セレモニーやってほしいな」との声が相次いだ。

 NPBでの現役続行を模索していたが、新天地は見つけられず。平田はインスタグラムを更新し「34歳という年齢。まだできるという自負。たくさんの葛藤がありました」と苦渋の思いを綴った。ユニホームを脱ぐ決断に「来年からは社会人のルーキーとして、頑張っていきますので、引き続き応援よろしくお願いします」との決意も記した。

 中日を退団する際、セレモニーを巡る発言がSNSを中心に話題となり、「提案してくださったセレモニーの内容が理由で自由契約を選択したわけではありません」と釈明したことも。引退の思いを綴った投稿の中でも「言葉足らずの発言から誤解を招く事もありましたが、自分は、中日ドラゴンズが大好きでプロ野球界に感謝している事を伝えさせて下さい」とあらためて強調した。

 歯切れの良い発言は時に周囲をざわつかせてきたが、自由闊達な人間性は多くのファンの心を掴んできた。プロ17年で通算105本塁打の打棒もさることながら、長らく右翼のレギュラーを担ってきた守備も一級品。2015年にはベストナインに選出され、2018年にはゴールデングラブ賞を獲得した。

 多くの竜党は“別れの場”を欲しているようで「オープン戦で何らかのセレモニーはやってもらいたいところ」などと引退セレモニー開催を求める声が続々。「功労者なのは事実」「平田はドラゴンズのスター選手だったからさ引退セレモニーなしの引退は悲しいよね」とのコメントもあった。(Full-Count編集部)