ヨルダン川西岸地区にあるパレスチナ難民キャンプに、イスラエル軍がAI搭載ロボット銃を配備したことが報じられています。このロボット銃は「正しい標的」を判別して撃てるそうです。

Israel deploys AI-powered robot guns that can track targets in the West Bank | Euronews

https://www.euronews.com/next/2022/10/17/israel-deploys-ai-powered-robot-guns-that-can-track-targets-in-the-west-bank



導入されたのは「Smart Shooter」の製品で、ヨルダン川西岸地区のアルアロブ難民キャンプを見下ろす見張り塔に配備されており、キャンプの端から端まで届くほどの射程があります。

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)によれば、アルアロブ難民キャンプはヨルダン川西岸地区にある難民キャンプの中でも特にイスラエル軍の侵入回数が多く、催涙ガスや音響爆弾、プラスチック被覆金属弾が使用されるような衝突がたびたび起きている場所。他のキャンプと同様に失業率が高く、また生活環境は劣悪で、多くの難民が基準を満たさないレベルのシェルターで暮らしているとのこと。

Arroub Camp | UNRWA

https://www.unrwa.org/where-we-work/west-bank/arroub-camp



今回配備されたAI搭載ロボット銃は実弾が使用できないよう規制されており、発射可能なのは催涙ガス弾、スタングレネード、スポンジ弾に限られているとイスラエル軍は説明しています。

Smart ShooterのCEO・Michal Mor氏は「テロリストは通常、我々が傷つけたくない人たちが多くいる環境にいます。我々は、兵士が射撃管制システムを通して、標的が正当なものかどうかを確認できるようにしています」と述べました。

一度標的がロックされると、引き金を引いたとき、正当な標的にだけ弾が発射されるようにシステムが調整を行い、無関係な傍観者が撃たれることはないとのこと。

なお、人権保護の活動家は「兵器システムのデジタル非人間化」を懸念し、イスラエルが「人権の火薬庫」を生み出していると非難しています。

すでに、同種のAI搭載ロボット銃はアメリカ軍がイラクに導入しているほか、韓国が北朝鮮との国境に配備しています。