日本ベターリビング(株)(TDB企業コード:400108865、資本金9000万円、愛知県名古屋市南区元柴田東町4-20、代表小川信行氏、従業員60名)は、9月29日に事業を停止し、事後処理を小野隆大弁護士(大阪府大阪市北区西天満4-3-25、金子・中・橋本法律特許事務所、電話06-6364-6411)ほかに一任、自己破産申請の準備に入った。

 当社は、1967年(昭和42年)1月に創業、同年7月に法人改組した室内装飾繊維品卸業者。カーペットやラグを主力商品に、そのほかロールスクリーンや間仕切り、各種窓商材などを取り扱っていた。高級品を全面に打ち出す一方で、カーペットやラグなどの敷物類を中心に、自社で企画したOEMで製造する「ビ・アイフル」「ビコール」のプライベートブランドも有していた。内装工事業者や量販店向けを主力に、国内8カ所に営業拠点を設けて全国を営業エリアとして、近時ピークとなる2018年3月期には年売上高約60億5500万円を計上していた。

 しかし、従来から薄利の展開となっていたところ、同業他社との競合激化もあって業況は悪化し、2020年3月期の年売上高は約52億円にダウン。赤字計上を余儀なくされていたなか、業況改善の見込みも立たなくなったことから事業継続を断念。一部事業を他社に譲渡したうえで、当社は今回の事態となった。

 負債は2020年3月期末で約46億円だが、変動している可能性もある。