今日は3月3日のひな祭り。カラフルな3色団子を買ったという人もいるのではないだろうか。

ツイッターでは、そんなお団子が次々と誕生する様子を撮影した動画が話題になっている。

一つ一つ手作りしているかと思いきや...。機械にのってクルクル回転してきたかと思えば、ポンっと外に放り出されてしまう。意外とコミカルな作り方だ。

動画を投稿したのは1950年創業の和菓子店・お亀堂(愛知県豊橋市)の公式ツイッター。2020年3月1日に、

「#どうでもいい重大発表 お団子は機械からポンポン産まれます(笑)」

と投稿したところ、3日15時時点で7万5000件以上のリツイートを獲得し話題となっている。

「最近は暗いニュースばかりなので...」

Jタウンネットは3日、お亀堂の広報担当に動画を投稿した理由を聞いた。

「お団子がどのように製造されるか、あまり知られていないと思い動画を撮影しました。また、昨今は新型コロナウイルス関連の暗いニュースばかりなので、こういった動画を投稿してみんながほっこりするといいな、と思いました」

担当者の狙い通り、投稿のリプライ(返信)欄は温かいコメントで溢れている。

「ずーっと見てられる...............」
「何これ衝撃映像!!お団子でひとつひとつ手でこねこねするんじゃないんだ」
「職人さんが手で作るのも良いけど 機械のも見てるのおもしろいですね」

この製造機は35年以上前に購入。串と3種の生地をセットすることで、お団子のような形になって出てくるという。1回あたり8000本ほどのお団子が製造できるという。

「『手作りで作ってると思った』というコメントがたくさんありましたが、おそらくほぼすべての和菓子屋さんが、こういう機械を使っていると思います。(売られている)団子を見てもらえばわかると思いますが、均一にできるのは機械だけなので...」(担当者)


お団子ってこんな感じでできるのか(画像はお亀堂公式ツイッターより)

担当者も言うように、世間では新型コロナウイルスの感染拡大が問題になっているが、その影響はお亀堂にも及んでいる。

お亀堂の藤沢店ではビュッフェ形式の「あんみつバー」を2月29日から中止。ショッピングセンターなどに入っているテナントでも売り上げが落ちている状況だ。

投稿には店の宣伝となるようなハッシュタグはつけず、「全国の和菓子が元気になればいい」という気持ちもこめられているという。

担当者は動画が話題になったことについて、

「普段は親しみがある和菓子でも、作り方はあまり人が想像しないようなものなので、それを知っていただけて良かったと思っています」

としている。