指を舐めて書類をペロッっと...→ダメです 話題の禁止「通達」、三和交通に真相を聞いてみた
「指なめ禁止通達」――。全社員に発布された文章が、ツイッターで話題を呼んでいる。
こちらをご覧いただきたい。
ご通達です(画像は三和交通公式ツイッターより)
こちらはタクシー会社「三和交通」が全社員宛に送ったという「指なめ禁止通達」の全文である。公式ツイッターが公開した通達文には、
「指先に唾液腺と口の粘膜腺によって口腔内に分泌される澄んだ液体等を施し、湿り気を得た指先を利用して書類や紙幣を改頁すること。全社員周知徹底すること」
とある。難しい言い回しだが、要するに「紙を舐めてめくるな」ということだ。確かに指先が乾燥していると、めくりづらい。そのためペロッと指先をなめて書類や紙幣をめくったり、数えたりする人はいるだろう。しかしこの行為が禁止されたのである。
リプライ(返信)欄には賛同者が多く、
「いい会社ですね」
「うちの会社にも同じ内容の通達出てほしい......」
「いやあ...図書館で本をあまり読みたくないのはこれがあったからでした。見事な通達です」
と、他の会社や図書館などにも導入してほしいといった声が上がっている。Jタウンネットは三和交通に事の詳細を聞いてみた。
その理由とは...
先程、弊社の全職員宛に
— サンワさん@三和交通 (@sanwa_taxi) November 22, 2019
通達メールが届きました。
何か重大通達かと思いきや...
_人人人人人人人人_
> 激しく同意...! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
(2号) pic.twitter.com/g6Kq6SGTEn
「40代の吉川自身が、若いころに比べて指先の乾燥で苦労するようになりました。お店のセルフレジで、購入した商品を入れる際に袋がうまく開かず、指先を舐めるか否か葛藤した結果、『やってはいけない』と感じたことがきっかけとなります」
と2019年11月25日、Jタウンネットに答えるのは、三和交通広報担当者だ。会社の代表取締役である吉川永一さんが社員に対して発したという。言い回しが難しい理由について、
「こういった行為をしてしまっていた方を一方的に傷つけたくなかったので、ユニークなクスッとできるような言い回しに致しました」
と話す。決して堅苦しい決まりというわけではなく「笑みが溢れている程度」という認識で社員は過ごしているそうだ。発表から数日が経ち、どのような対策を行っているのだろうか。
「社内の文具備品購入はしやすい環境ですので、指サックや事務用の水を含んだスポンジといったものをおいて頂きます」
としたが、指を舐めて書類をめくらないよう必要な社員はすでに防止対策を始めているとのことで、通達の効果が出ているようだ。ツイッターで多くの人から反響があったことに対して、
「非常に予想外の反響があり大変驚いております。このように少し変な通達を出したり、奇抜な企画を出すこともございますが、安全・安心を一番に考え、地域で一番やさしいタクシーを目指しております。今後とも何卒ご愛顧のほど、よろしくお願い致します」
とした。