(株)セーフティーアイランド(TDB企業コード:530443292、資本金2100万円、兵庫県神戸市東灘区魚崎浜町16-7、代表滝谷繁氏、従業員21名)は、10月30日に神戸地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日保全および監督命令を受けた。

 申請代理人は軸丸欣哉弁護士(大阪府大阪市中央区北浜3-6-13、弁護士法人淀屋橋・山上合同、電話06-6202-4776)ほか6名。監督委員には石橋伸子弁護士(兵庫県神戸市中央区江戸町98-1、弁護士法人神戸シティ法律事務所、電話078-393-1350)が選任されている。

 当社は、2001年(平成13年)6月に宝塚市に設立した砕石など骨材販売業者の産業廃棄物中間処理工場を分社化する形で設立。主に建設現場で発生する建設廃材や汚泥などの収集運搬や処理・リサイクルを手がけるほか、汚染廃水の浄化なども行い、大手ゼネコンを中心に営業基盤を構築、2006年3月期には年収入高約27億8800万円を計上していた。しかし、同年2月に当時の代表取締役社長が宝塚市長および神戸市議への贈収賄で逮捕される事件が発生。官公庁の指名停止や風評悪化、営業自粛などで業績は大幅に落ち込み、2007年3月期の年収入高は約19億7700万円にダウンしていた。

 近時は、信用回復に努めながら、汚泥処理や汚染廃水浄化など同業他社との差別化に注力し、高速道路建設に係わる大型案件のあった2016年3月期には年収入高約31億4800万円を計上していた。しかし、以降は同業者間の競合激化により収入が漸減し、2019年3月期の年収入高は約25億3500万円にとどまり、約7900万円の赤字に転落。設備投資に伴う過大な借入金も重荷となり厳しい経営状況が続くなか、自主再建を断念し、裁判所の管理下での再建を選択した。

 負債は約49億3799万円。

 なお、大栄環境ホールディングス(株)(神戸市東灘区)を中心とする大栄環境グループがスポンサー候補としてあがっている。
 債権者説明会は11月6日午後4時から神戸市産業振興センター・ハーバーホール3階(神戸市中央区)にて開催する予定。