クルマ離れが叫ばれるこの時代に、カーライフの楽しさを知ってもらわんとするこの企画!

自動車を得意とするベテランライター・サトータケシが、クルマ担当の編集部員船山に、わかりやすくクルマの魅力を解説する!

今回の疑問は、「結局、電気自動車の買いどきっていつなんでしょう?」



船山:クルマ担当をやっていると、「いいクルマはどれ?」とか「どのクルマを買えばいい?」という質問を受けることが多いんです。

サトー:わかる! 同じことを聞かれるから。

船山:最近、答えに困るのが、「未来のクルマはどうなるの?」という質問なんですけど、将来的にはやっぱりEV(電気自動車)になるんでしょうかね?

サトー:イギリスとフランスが、2040年までにエンジン車の販売を禁止すると発表したんだ。

船山:えー!?マジすか。

サトー:ドイツの連邦議会に至っては、2030年までにエンジン車の販売を禁ずると打ち出した。

船山:エンジン車がなくなると、やっぱりEVってことですか?

サトー:それはちょっと早合点で、燃料電池車、充電式のハイブリッド車(プラグインハイブリッド)など、いくつかの選択肢がある。

船山:その中から、未来に生き残るのはどれでしょうか?

サトー:そう単純な問題ではなくて、適材適所で使い分けることになるだろうね。買い物や送り迎えに使うならEV、遠くまで荷物を運ぶ大型トラックだったら燃料電池車とか、用途と目的に応じていくつかのタイプが共存すると思う。

船山:わかりました。今後、「未来のクルマは?」と聞かれたら、適材適所と答えることにします。

サトー:ただ、2019年に関してはEVに注目だね。

船山:ほぉ、理由は何でしょう?



【NISSAN LEAF e+】世界初の量産EVが、さらに進化した。EV普及のカギを握るのが、航続距離をどこまで伸ばせるか。日産リーフは、容量を55%も拡大したリチウムイオンバッテリーを積む仕様を追加。航続距離が458km(WLTCモード)に伸び、走りもパワフルに。¥4,162,320〜

サトー:興味深いモデルがいくつか登場するからね。まずは―。

船山:ちょっと待ってください、メモ、メモ……。

サトー:まず最初は、世界初の量産EVである日産リーフだね。日産リーフは2017年にモデルチェンジを受けて2代目になったんだけど、今年はバッテリーを強化したe+というモデルが加わる。

船山:バッテリーを強化すると、何かいいことがあるんですか?


日産のリーフは、一回の充電でどれだけ走ることができるの?


サトー:一回の充電で走れる距離を航続距離と言うんだけど、これが長くなるんだ。いくつかの計測方法があるんだけど、日産リーフe+は458kmという数値が公表されている。

船山:いやぁ、僕、一日にそんな長距離を運転したことがないです。

サトー:そこなんだよ。日産の統計によると、458kmという航続距離は、99.5%のユーザーの一日あたりの走行距離をカバーするらしい。

船山:なるほど、電気がなくなる心配はほとんどないわけですね。

サトー:2019年後半には、テスラのモデル3が日本に入ってくるのも話題になっているね。



【Tesla Model 3】このクルマがゲームチェンジャーになるかも!?日本市場において、テスラが大ブレークするきっかけになると期待されるモデル3は、2019年後半に“来日”する予定。航続距離や加速、半自動運転などテクノロジーは折り紙付き。4694mmの全長は日本でジャストサイズ。価格未定

船山:最近、青山とか六本木でテスラをよく見かけて気になっていたんです。

サトー:アメリカでは富裕層を中心にバカ売れしているからね。モデル3というのは3万5,000ドル程度の価格設定で、EVのさらなる普及につながるモデルなんだ。

船山:3万5,000ドルというと、1ドル=110円として385万円、こりゃ売れそうです。

サトー:実際には為替の変動や日本への輸送料もあるからもうちょい高くなりそうだけど、日本で使いやすいサイズだし、楽しみであることは間違いない。

船山:ほかに注目のモデルは?

サトー:BMWのi3も、日産リーフと同じようにバッテリーを強化して、航続距離が360kmになっている。i3は運転してみるとBMWらしいソリッドなクルマだから、運転が好きな人にとっては嬉しいだろうね。



【BMW i3】「i」とは未来を考えたBMWの先進ブランド。¥5,430,000〜

船山:そういえば、レースの世界でもEVが盛り上がっていると聞きました。


今年一番注目のEVってなんだ?


サトー:おっ、よく知ってるね。EVで争うフォーミュラE選手権には日産やアウディ、BMWなどの自動車メーカーが参戦していて、年々盛り上がっているんだ。ジャガーもフォーミュラEに参戦しているんだけど、そこでジャガー IペイスというEVのワンメイクレースが併催されていて、これも人気になっている。



【Jaguar I-PACE】ジャガーのEVは、このブランドらしく見るからにスポーティ、走りも刺激的。¥9,590,000〜

船山:ワンメイクって何です?

サトー:ジャガー Iペイスだけのレースということで、条件がほぼ同じだからドライバーの技量の差がわかりやすいんだよね。

船山:EVってエコカーというイメージがありましたが、もうレースが行われるぐらい浸透しているということですね。

サトー:エンジン車だって、黎明期にはレースで競うことで性能が進化したわけだから、EVも同じかもしれないな。

船山:EVの時代が来ているということは僕にもわかってきました。

サトー:で、今年一番の楽しみがアウディのe-tron。



【サトー’s RECOMMEND】Audi e-tron。速くて、カッコよくて、使い勝手がよいと、Audi e-tronは何ひとつ我慢することなくEVのある生活を堪能できる。日本導入は2019年後半、ドイツ本国での価格は約8万ユーロから

船山:わおっ! 僕の大好きなSUVで、しかも超カッコいい。

サトー:EVの特徴って排ガスを出さないところなんだけど、あとひとつ、レスポンスが鋭くて運転が楽しいということがあるんだ。

船山:へぇ、それはなぜでしょう。

サトー:エンジンの場合、ガソリンを燃やして爆発させて、ピストンを動かして、その垂直運動を回転運動に変換してタイヤに伝えて、とメンドくさいんだよ。でもEVは電気が流れた瞬間に力を発生するから、レスポンスがいい。

船山:へぇ、それは初耳です。

サトー:だからEVはまさに電光石火のレスポンスで、しかもアウディ e-tronは前後に2つのモーターを積む4輪駆動車。クワトロというアウディの4駆技術はもともと定評があって、それがどんな走りを生むか、ワクワクだね。

船山:カッコよくて楽しいEV、なんだかEV元年になりそう。狙い目は今年の後半ですね!
〜サトータケシ今回の教訓!〜
充電などのインフラが整いつつありEVはもっと盛り上がる