「お金持ちお坊ちゃま集団の遊びの延長ですよ。やっていることといえば、一人5万円はするフレンチの食事会など。話題はもっぱら金儲けのことばかりで、非常に傲慢な集団です」

とあるジャーナリストにこう語らせたのは、「日本の選択」という民間シンクタンクのこと。じつはこの『日本の選択』に所属するセレブなメンバーたちが細川元首相のブレーンなのだという。

「日本の選択」の座長を務めるのはエコノミストの徳川家広氏。徳川家18代目当主を父に持つ正真正銘の将軍様の末裔だ。また、メンバーには、白州信哉氏、脳科学者の茂木健一郎氏。そして、前衆議院議員の木内孝胤氏など、そうそうたるメンバーが並ぶ。彼らが資金面や政策面で、細川氏を支えているのだが、今回の出馬で特に重要な役割を果たしたのが木内氏だ。

「木内氏は三菱財閥創業者の岩崎家に連なるお坊ちゃま議員として知られていました。小沢一郎氏と近く、小沢氏とともに民主党を離党。前回の衆院選で落選しました。外資系投資銀行出身で、大型買収案件を手がけて数十億円のボーナスをもらったこともある。相当な資産家です」(生活の党関係者)

ところで、木内氏をはじめ「日本の選択」が細川氏のために奔走する理由はなんなのか。前出のジャーナリストは冷ややかに言う。

「『日本の選択』のメンバーのなかに、再生エネルギー企業の関係者もいます。木内さんも太陽光発電会社に関係していたこともあるので、脱原発に向かった理由もそのあたりかもしれません」

脱原発も、金持ち軍団のさらなるビジネスチャンスのためというわけか……。そして、小泉ー細川連合結成の最大の功労者が、小泉氏の側近の中川秀直元官房長官だ。小泉側の代理人として暗躍し、連合を成功させた。

「小泉さんは中川さんに借りがある。小泉さんは3回めの挑戦で自民党総裁選に勝った。3回めも劣勢のなかで、大逆転。このときの選対委員長が中川さんだった。政界の一匹オオカミといわれる小泉さんだが、中川さんが地元広島で定期的に開催するゴルフを兼ねたイベントには、必ず出席している」(自民党議員秘書)

中川氏が駆けずり回る思惑はなんなのか。前出の議員秘書は、東京五輪組織委員会会長となった森氏に対する私怨だと指摘する。

「森さんが会長だった清和会の跡目をめぐって2人の仲がぎくしゃくし、中川さんは派閥を抜けた。この連合を使って、森さんにひと泡吹かせてやろうと考えているのではないでしょうか」

さらに細川陣営に政策策定の責任者として、細川氏の盟友で新党さきがけの元代表代行の田中秀征氏が加わった。ビジネスチャンスを窺うセレブたちに、引退した政治家たち。魑魅魍魎が細川氏を取り巻いている。

(週刊FLASH 2月4日号)