中国・江西省銅鼓県、竹製品の輸出伸びる 竹箸からキーボードまで

【新華社南昌6月24日】中国江西省宜春市銅鼓県で、豊富な竹資源を生かした製品の輸出が伸びている。日本向けの竹箸から、中東向けの装飾品、竹製キーボードまで、地元企業が製品の多様化と海外市場の開拓を進めている。
竹箸などを製造する福帝竹業の工場では、約3500平方メートルの作業場で4本の自動化ラインが稼働し、竹材の切断や加工を経て完成した竹箸が、ベルトコンベヤーで次々と包装工程に送られていた。
同社生産主管の廖輝偉(りょう・きい)さんによると、2月末以降、竹箸の1日当たりの生産量は平均100万膳に上る。2022年に設立された同社は、日本向け竹製食器の輸出を主力とし、使い捨て箸のほか、セット商品や特注食器を手掛けている。竹箸の対日輸出は累計4500万膳を超え、今年の輸出額は60万ドル(1ドル=約162円)を上回っている。

こうした成長を支えるのが、地域に根付く竹産業だ。銅鼓県は中国東部有数の竹の産地で、森林被覆率は88%に達する。モウソウチク林は約3万5千ヘクタールに広がり、生えている竹は6268万本に上る。県内では、タケノコや竹箸、竹串、家具、工芸品、竹炭など、竹を使った幅広い加工産業が根付いている。
地元企業は、半製品から完成品へ、国内市場から海外市場へと事業を広げている。江西金柱実業は、竹製のつまようじを1日1億2千万本生産し、27カ国・地域に輸出している。江西卓越木業は、護符として知られる「ファティマの手」をかたどった装飾品やラマダン用ランタンなど30種類余りの竹製品を製造し、中東や北アフリカの22カ国・地域で販売している。江西奔歩科技発展は、キーボードやマウスに加工することで、1本10元(1元=約24円)の竹から1600元相当の製品を生み出し、35カ国・地域に輸出している。

県内には竹加工企業が43社あり、25年の総生産額は16億8千万元に達した。3千戸余りの竹農家の年間収入を1戸当たり1万元以上押し上げている。山あいの竹林から海外の食卓やオフィスへ、銅鼓県の竹製品は世界へと市場を広げている。(記者/朱雨諾)

