【めっちゃカメレオン】 6月10日 発売 価格:790円

 「8番出口(KOTAKE CREATE)」に「都市伝説解体センター(集英社ゲームズ)」など、ここ数年ユニークな発想で作られたインディーゲームが次々とヒットを記録している。そこでいま新たな波を巻き起こしているのが、LEMORION氏とHAGANEIRO氏が手掛ける「めっちゃカメレオン」だ。

 本作はSteamで6月10日にリリースされたかくれんぼゲーム。売上本数はわずか12日間で700万本を達成し、Steamの同時接続数は30万人を記録したという。

 いたってシンプルなゲーム性でありながら、ここまで大きな熱気の渦を生んでいるのはなぜなのか。ゲームの特徴や本作ならではの面白さ、人気の理由について紹介していきたい。

色を塗ってオブジェクトに擬態! まさに“カメレオン”的なかくれんぼ

 まずはゲームの概要から説明すると、プレーヤーはステージ内で身を隠す“カメレオン”チームと、隠れたプレーヤーを見つける鬼役の“ハンター”チームに分かれ、かくれんぼで競い合うことになる。

 ただしそれは、単なるかくれんぼではない。カメレオン側は自分の身体にペイントを施し、背景に溶け込むことができる……というユニークなシステムとなっている。

 ゲームの基本となる「ベーシックモード」の流れを説明すると、まずカメレオン側のプレーヤーは制限時間内にフィールド内を探索し、身を隠せそうな場所を探さなくてはならない。その際には丸まったり腰を曲げたりと、さまざまなポーズを選択することも可能だ。さらにどの場所にどんな格好で隠れるのか決めたら、ペイントツールで自分に色を塗っていくことになる。

現バージョンではデフォルトも含めて8種類のポーズが存在

スポイトで色をとったり、ブラシサイズを変更したり……

少し離れただけで、意外と見つけづらい

 カメレオン側が身を隠すための時間が終わった後は、ハンターによる探索の時間がスタート。ハンター側のプレーヤーは銃を携えてフィールド内を探し回り、怪しいと思ったところに銃弾を撃ち込んでいく。制限時間内にカメレオンを全員見つけ出せば、ハンター側の勝利だ。

 なお、この時カメレオン側は口笛を吹いてハンターを挑発したり、フリーカメラでフィールド内の様子を見て回ったりすることができる。

フリーカメラにすると、ハンターたちの様子を眺めて楽しめる

 また本作では「ベーシックモード」以外にも、2つのモードが用意されている。「増え鬼モード」はゲームの主な流れは変わらないものの、銃で撃たれたカメレオンがどんどんハンター側に変わっていくというルールだ。

 その一方で「ダブルモード」は、プレーヤー全員がハンター兼カメレオンになるというルール。参加者全員がカメレオンとして隠れる場所を決めた後、今度はハンターになって他のプレーヤーを見つけ出していくことになる。

「絶妙な心理戦」、「実は1人でも始められる」……本作ならではの面白さとは?

 かくれんぼを題材としたゲームや、ミニゲームとしてかくれんぼを楽しめる作品は昔から存在するが、本作の醍醐味はやはりペイント機能。色を塗ることができるというだけで、かくれんぼの戦略性が飛躍的に広がっているように感じられる。

 壁の模様に溶け込んだり、家具の隙間に挟まって影に同化したり、フィールド上のオブジェクトに紛れ込んだり……。ペイント機能を上手く活用することで、色々な隠れ方を発明できる。

 なお色塗りのやり方は意外と簡単なので、よほど凝った模様を描こうとしなければ、絵の上手い下手はあまり影響しないはず。それよりもハンターの意表を突くことが重要なので、柔軟な発想力が求められる。

隠れ方や隠れる場所の選び方にプレーヤーの個性が発揮される

 逆にハンター側のプレーヤーも「こんなところに隠れているはずがない」という思い込みを捨てて、自由な発想をしなければ、たやすくカメレオン側に翻弄されてしまうだろう。

 絶妙なバランスで繰り広げられる、ハンターとカメレオンの心理戦。そのスリルこそが、本作ならではの面白さではないだろうか。

ハンターはフィールドを隅々まで探索しなければならない

怪しいものが視界の端に入っても、意外とスルーしてしまう

 さらにゲーム性に深みを加えているのが、「見落としランキング」というシステムの存在。これはハンターたちの視界に入るたび、カメレオンにポイントが加算されていくという仕組みで、“相手の視界に入っているのにバレなかった”ことが数値で評価されることになる。

 当然、人目に付く場所に隠れていればポイントが伸びやすくなり、誰の目にも映らない場所に隠れているとポイントは伸びにくい……。つまりこのシステムがあることによって、プレーヤーが大胆不敵な隠れ方をするモチベーションを得られるようになっているのだ。

オブジェクトに紛れて堂々と擬態

「見落としランキング」で上位に

 そのほかの良いところとして、1人で遊ぶハードルが低いことも挙げられる。通常かくれんぼのようなパーティゲームは、大勢のフレンドがいないと楽しめないと思われがちだが、本作の場合はまったくそんなことはない。

 ゲーム内では自由にサーバーを立てられる仕組みとなっているのだが、「初心者歓迎」や「誰でも歓迎」のタグが付いたパブリックサーバーも少なくない。最初は「初心者だから知らない人のサーバーに入りにくい」と感じるかもしれないが、自分だけが参加するサーバーを立てることもできるため、そこで操作方法を覚えるところから始めれば大丈夫だ。

 また、ボイスチャットなどでコミュニケーションを取る必要がないゲーム性となっているため、「知らない人と交流するのは苦手」という人でも問題なく楽しめるはず。もし不安であれば、ボイスチャット機能自体をオフに設定することもできる。

パブリックサーバーを探す際にはタグで絞り込みが可能

ロビー画面の右下に、ミュート機能のオン・オフがある

ゲーム配信の盛り上がりが大ブレイクに貢献? 人気配信者たちも続々プレイ

 本作がここまで派手にヒットしている理由としては、ゲーム配信との相性の良さが挙げられるだろう。

 お絵描き要素があるだけでなく、フィールド上にはカラフルなオブジェクトが散らばっているため、配信映えは抜群。また配信者と視聴者が一緒になって、かくれんぼのスリルやカメレオン探しの楽しさを共有できるのも面白いところだ。

 さらに自前のプライベートサーバーを立てれば、視聴者参加型のスタイルで遊ぶこともできる。色々な意味で“配信にうってつけのゲーム”と言えるだろう。

自分でサーバーを立てる際には、タグや最大人数などを自由に設定できる

 実際にさまざまなストリーマーやVTuberたちが、本作の実況プレイを行なっている。6月13日には、今年4月に「にじさんじ」からデビューした新人ユニット「Y4T4(ヤタ)」が8人全員で本作をプレイ。彼らならではのゲームセンスの高さを発揮しつつ、一切情け容赦のない“煽り合いバトル”を繰り広げていた。

【【めっちゃカメレオン】体に色を塗って擬態しろ!?Y4T4みんなでかくれんぼバトルですって!【御子神琴音 / にじさんじ】】

 また本作はサーバーを建てる際、参加人数を自由に設定できるため、大人数で盛り上がるのはもちろん、少人数で遊ぶことも可能だ。たとえばストリーマーのGONさんと葉さんは、お互いのプライドを賭けた1対1のタイマンバトルを見せつけていた。

【【神回】ようごんで話題の体に絵を描くかくれんぼしたら涙が出るまで笑ったww【めっちゃカメレオン】】

 その一方、「ホロライブ」のVTuberたちも続々本作をプレイ。6月17日の配信では戌神ころねさんが前足を跳ね上げた馬の像に同化したり、壁に描かれた鳥の絵に擬態したりと、独創的なセンスを見せつけて配信を盛り上げていた。

【【めっちゃカメレオン】ころね支店【#ホロカメレオン】】

 ほかにも「CR」や「ぶいすぽっ!」など、さまざまなグループの人気配信者たちが配信上で本作をプレイしている。

【CRとぶいすぽのみんなで爆笑かくれんぼ!塗りと隠れる才能を開花させるかるびww【めっちゃカメレオン】】

 自分でプレイしても、配信で見ても楽しめる「めっちゃカメレオン」。リリース当初に指摘されていた点が修正されたり、新マップが追加されたりと、アップデートも盛んに行なわれているので、今後も盛り上がりは続くものと思われる。“パーティゲームの定番”という座を射止める日も、遠くないかもしれない。