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人気音楽ユニット「Def Tech(デフテック)」のMicroとして活動する西宮佑騎さんが、麻薬取締法違反の罪に問われた事件で、東京地裁は6月11日、拘禁刑2年、執行猶予4年、大麻2点の没収(求刑は拘禁刑2年と大麻没収)の判決を言い渡した。

室橋秀紀裁判官は、再び薬物に手を出さないよう諭したうえで、「これからも良い音楽を世に送り出してください」と語りかけた。

●「運転中の眠気覚まし」に薬物を使用

判決によると、西宮さんは今年2月2日、東京都内の自宅で大麻を含む植物片約3.517グラムを所持した。また、同日ごろ、千葉県内を走行中の車内でコカインまたはMDMAを摂取した。

裁判所は、量刑の理由として、所持・使用した薬物が複数種類に及んでいたことや、所持量が「少量とは言えない」ことを指摘。「運転中の眠気覚まし」や「疲れを取るため」という安易な動機で使用し、目的に応じて薬物を使い分けていた点も重視した。

室橋裁判官は「被告人の生活には違法薬物が相応に浸透していたことがうかがわれる」「違法薬物に対する親和性や依存性も認められる」と述べた。

●執行猶予がついた「3つの理由」

一方、裁判所は、実刑ではなく執行猶予付き判決とした理由として、次の3点を挙げた。

(1) 本人の反省と誓約
事実関係を認め、反省の情を示し、海外渡航時を含め、今後二度と違法薬物を使用しないと誓約している。
保釈後は薬物依存から脱却するため、定期的に医療機関に通院している。

(2) 前科・前歴なし

(3) 家族らによる監督体制
母親が被告人と同居し、マネージャーとともに定期的に携帯電話の履歴をチェックするなどの監督をしている。

●「これからも良い音楽を世に送り出して」

室橋裁判官は判決言い渡し後、執行猶予について「今すぐに刑務所に行くことにはなりませんが、今後4年間、刑務所に行かなくてよいと確定したわけではありません」と説明。「常に自分の立場を頭の片隅に置いて」と諭した。

そのうえで、次のように語りかけた。

「薬物事犯は繰り返されることが多い。あなたの場合、海外に渡航する機会があるということで、薬物の誘惑が近くなることも想定される。

その中で薬物を使わないようにすることは決して容易なことではありません。自力だけではなかなか難しいので、病院への通院は今後も続けてください。

今回、デビューから20周年と聞いたが、予定されていた仕事が1年間なくなったということで、事件の影響は決して小さくなかった。

これを機に薬物との関わりを切って再出発し、これからもいい音楽を世に送り出してください。頑張ってください」

●西宮さん「ありがとうございます」

Def Techの名曲「Catch The Wave」には、人生の困難を乗り越えることをサーフィンに例えた歌詞がある。

西宮さんは法廷で裁判官の言葉を静かに聞き、「ありがとうございます」と述べ、一礼して法廷を後にした。