Daiichi-TV(静岡第一テレビ)

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なぜ、今クマの行動範囲がここまで拡大しているのか。専門家の見解は…

(福島市の住宅街)
「逃げた逃げた。こっちこっちこっち。逃げたよ、逃げたよ』」

敷地の中を走り回るクマ。

(福島市の住宅街)
「来た。そこにいる。来てる来てる。中入ってください。中入って。危ない」

住民らに注意を呼びかける声が響いていました。

福島市の住宅街にクマが現れ、周辺では4人が襲われてけがをしています。

おととい6月2日からきのう3日にかけ、工場内に居座り続け、市は、わなを設置し緊急銃猟での捕獲を試みるも、3日夜、クマは工場から逃げ出し行方が分からなくなっています。

これはクマが人に襲いかかる瞬間をとらえた映像です。

出入り口の方に歩く男性が何かに気づいて後ずさりをします。

すると。

突然クマが現れ、男性に向かって猛然と突進してきました。

男性はなんとか逃げようと円を描くように走りますが、クマは男性を執ように追いかけ回します。

そして。

男性に飛びかかると道路に引き倒しました。

その後、近くにいた車が男性を助けるために近づくと、クマは建物の方に走って逃げていきました。

市街地に現れた、いわゆる“アーバンベア”。

このクマを捉えた映像と、居座りを続ける現在の状況について専門家は…。

まず最初に遭遇したこの場面。

(クマの生態に詳しい 岩手大学農学部 山内 貴義 准教授)
「走って人をすぐ襲う感じになっているので、襲われる前に、恐らくなんらかの人間とクマの接触があって、それでちょっと興奮状態になって、パニックになってしまったのかなと」

山内氏は、クマは、この映像に映る前から市街地で複数の人や車などに遭遇し、すでにパニックになっていた可能性があるといいます。次に男性を追いかける様子について。

(山内 貴義 氏)
「パニック状態になると、逃げようとする目の前に人間がいたりすると、手当たり次第に襲ってくるという状態になるので、かなり危険な状態。連鎖的に人を次々に襲っちゃうってのは、こういうパニックになったパターンです」

そして男性に飛びかかる様子から分かることは…。

(山内 貴義 氏)
「映像を見て分かるように低い位置で走ってきて人間の手前で顔をめがけて飛びかかってくる。間に車が入って、襲われているのを助けた感じになっているが、例えば車が来なければ、倒れ込んでからもっと傷を負っていた可能性がある」

映像から、このクマは子どもよりも大きく、若い大人の個体とみられるといいます。

クマの目撃は、静岡県内でも。

4日昼前、裾野市の越前岳山頂・北側付近でクマとみられる動物を登山客が見つけるなど、5月から裾野市でクマの目撃が相次いでいます。今のところ、けが人は出ていませんが、目撃現場の周辺では対策もー

午後3時ごろ、近くの小学校には1台のバスが。

ここでは、4月26日から保護者同伴で登校したり、市が手配したバスで下校させるなど児童の安全を確保しています。

一方、富士市でも…。

(富士市 金指 祐樹 市長)
「何事もなく終われるようきちんとやりたい」

5月30日に、富士市須津の林道で、体長約70センチのツキノワグマとみられる野生動物が目撃されました。

(目撃した人)
「右から左に歩いていった。体長70~80センチのクマが横断していった。怖いですね。クマ除けスプレーを手元に置いて仕事している」

これを受け、市は現場近くのキャンプ場を、6月中閉鎖することを発表。このほかにも安全確保とともに対策を進めています。目撃された地点の周辺にはセンサーカメラを設置し監視をしています。

(富士市環境保全課 本多 孝礼 課長)
「今回センサーカメラで撮影したものがこちらになる」

動物の動きを感知すると撮影されるといいますが、設置後、クマは確認されていないということです。

専門家は夏を迎えるこの時期のクマの行動には注意が必要だといいます。

(クマの生態に詳しい 岩手大学農学部 山内 貴義 准教授)
「今ちょうど繁殖期にあたるんですよ。なので、クマの活動自体は、実は1年でも1番活発だっていうふうにいわれています。オスはやっぱりメスを探すために、ものすごく行動範囲を広げているし。やっぱりどうしても、人身事故が起こりやすいってことと、オスもメスも活発に動いてるので、やっぱり出没とか、そういった目撃も多くなる。そういう時期になります」