紀子さま

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「秋篠宮家に騙されたようなモノ」

 昨年9月、秋篠宮家の長男、悠仁さまは成年式を迎えられ、11月には秋篠宮さまは還暦を迎えられるなど、節目の一年に。ご一家のますますのご発展が期待される一方、ニューヨークで暮らす、長女・眞子さんも小室圭さんと幸せそうに子育てに励む様子が目撃されている。

 そんな中、ロイヤルファミリーへの信頼感を利用して、悪だくみを練る者が……。過去に億単位の被害を訴えられた詐欺師が、秋篠宮妃紀子さま(59)の実弟で「未来の天皇」の叔父・川嶋舟(しゅう・52)氏との関係を利用していた。

(以下、「週刊新潮」 2026年2月12日号をもとに加筆・修正しました。年齢などは当時のまま)

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【写真を見る】怪しいNPO法人の広告塔を務めたことも… 「紀子さまの実弟」川嶋舟氏

 秋篠宮家の長男・悠仁さま(19)が「成年式」に臨まれたのは、昨年9月6日のこと。皇居・宮殿で行われた「加冠(かかん)の儀」には、天皇皇后両陛下、皇族の方々が勢ぞろいする中、天皇陛下と秋篠宮さまの妹である黒田清子さん(56)夫妻、秋篠宮妃紀子さまの実弟・川嶋舟夫妻もご出席された。両夫妻は民間人ながら、ロイヤルファミリーに連なる親族として、悠仁さまのご成長を見届ける役割を果たしたのだ。

紀子さま

 悠仁さまの叔父で東京農大准教授の川嶋氏は、モーニングの正装に身を包み神妙な面持ちで式に臨んでいたが、こうした晴れ姿を苦々しい思いで見つめる人物がいた。

 都内で環境事業を営む会社の社長を務めていた80代の男性は、こう憤る。

「川嶋さんは紀子さまの実弟だから、まさか自分の立場をわきまえずデタラメを言うはずがない。そう思い込み、信じてしまった。川嶋さんイコール秋篠宮家という印象を持っていましたから。私からすれば秋篠宮家に騙されたようなモノですよ」

“すごい人物だ”と認識

 いったい何があったのか。自らを「詐欺事件の被害者」だと訴えるこの男性は、2010年4月、東京・築地の水産会社社長と称するA氏の紹介で川嶋氏と出会ったという。

 A氏の年齢は被害者男性と同じく現在80代で、その場で川嶋氏を「あの紀子さまの弟」だと紹介してきたのだとか。

「今までの人生で皇族はもとより、皇室とゆかりのある人になんて会ったことありませんでしたからね。すごい人が出てきたと思った。Aは皇室にゆかりのある人物と仕事しているのだと、信用してしまいました」

紀子さまの弟から「協力してください」

 この一件で、被害者男性はA氏に対して“すごい人物だ”との認識を持ってしまったそうだ。

「この場で私と川嶋さんはあいさつを交わす程度でしたが、Aは群馬県にある21万坪の土地を3億円で取得するみたいな話をしていた。そこに川嶋さんが絡んでいたかはよく分かりませんでしたが、私からすれば、Aは皇室にゆかりのある人物と仕事しているのだ、と信用してしまいました」

 それから10カ月後の11年2月、被害者男性は川嶋氏と再び会う機会を得た。

「Aと川嶋さんと三人で会食しました。そこで川嶋さんは“どうかAさんを手伝ってあげてください”と頼んできた。続けて“二本松プロジェクトの件(後述)で協力してくれているけど、ここは一つ成功させてくださいよ。協力してください”と言って、“プロジェクトが成功したら牧場がもらえるのです。そこで馬を飼うつもりです”なんて夢まで語っていたのです。われわれ民間人からすれば皇室と聞くだけで絶大な信頼を抱く。別格ですよ。それに関係する方が現れて“協力して”などと頼まれたら信じてしまう。もう決定的というか、特別な信用を与えてくれたように思えた」

「二本松プロジェクト」とは、09年、A氏が被害者男性に持ちかけてきた儲け話である。

「Aが言うには、福島県二本松市にある約50万坪の土地を買収する大型開発事業だと。買収にあたっての接待経費が慢性的に不足していて、成功すればすぐに返済できるので資金を貸してほしいと頼まれたのです」

 A氏はスーツから靴まで全身エルメスで固め、趣味は貴金属と高級腕時計の収集。乗っていた車はメルセデス・ベンツの白いオープンカーで、夫人も赤いメルセデス・ベンツを乗り回していたそうだ。

「長身で端整な顔立ちのAは、身に着けているものや所作、話し方まで品があり聡明さを感じた。その彼から紹介されたのが、過去に高額納税者ベスト10にも入っていたと語る企業経営者でした。千葉県に本社を持ち大手食品メーカーと取引がある会社のトップで、会うと確かにA以上に上品な富裕層といった雰囲気。その経営者から二本松プロジェクトへの協力を請われたのです。Aの話では、プロジェクトはこの企業が実質的に進めていて、確実に10億円超の収益が望めるとそそのかされました」

 こうして被害者男性は、自分の妻と知人と合わせて1億円を超える大金をA氏に貸したという。

 ところが、である。被害者男性と川嶋氏が会食した約1カ月後、東日本大震災が発生。A氏から二本松プロジェクトは頓挫したと伝えられてしまう。

「われわれは億単位の大金を貸しているわけだから、Aを詰問しましたよ。その度に彼はさまざまな儲け話を繰り出し、のらりくらりとかわし続けた。希代の詐欺師が書いた筋書きに騙されていたのですが、やはり川嶋さんの存在は大きかった。最後まで信じる気持ちを捨て切れず、警察への相談が遅れたのです」

「もう忘れちゃったな」

 こうした訴えを当事者たちはどう聞くか。

 まずは被害者男性から“希代の詐欺師”と名指しされたA氏に川嶋氏との関係を問うと、

「もう忘れちゃったな。川嶋さんが世話になっている馬関係の人からの紹介だったと思う。川嶋さんが牧場をやりたいと言っていて、二本松で30万坪を買収しようと段取りをつけたけど、実現できずそのままになった」

 当の川嶋氏の言い分を聞こうと自宅を訪ねると、インターホン越しにご本人が応じた。開口一番、記者が「二本松プロジェクト」「A氏」の名前を出しただすと、沈黙の後に「えっと……」という言葉を残してインターホンが切れた。

 再度、呼び鈴を鳴らすと再び川嶋氏が応じたが、

「申し訳ございません。切れてしまいまして。基本的に取材というのは受けていません。内容次第だとは思いますけれども。どういうところで、何の目的で、というところを文章なりで送っていただいて、それで判断させていただきます」

 改めて書面で質問事項を送ったが、期日までに誠意ある回答はなかった。

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 2年前にも、投資トラブルを起こした法人の役員を務めていたことが発覚している川嶋氏。さらには怪しいNPO法人の広告塔を務めるなど、何度もスキャンダルが取り沙汰されてきた。川嶋氏に絡む問題については、【関連記事】で報じている。

デイリー新潮編集部