《“舞妓さん”がクリーム丸飲み》「下品なことするな!!」批判殺到の女性インフルエンサー、テレビ東京発のコンテンツだった 広報部「本物の舞妓さんではございません」
〈本物の舞妓に失礼だ〉〈日本人からすると全てが違う〉〈舞妓のカッコで下品なことするな!!〉──厳しいコメントが寄せられている動画は、白塗りメイクを施した舞妓姿の女性を撮影したもの。女性は、「いただきどす」と軽く一礼すると、抹茶を点て始めたが、茶筅を指で弾いて倒すなど、茶道の作法からすると違和感を覚える点が多い。
〈MATCHA ASMR〉と題したInstagramアカウントでは、〈Kimono Girl × sweets × ASMR〉というコンセプトのもと、舞妓に扮した女性がロールケーキを丸かじりしたり、ホイップクリームを丸飲みしたり、さまざまな抹茶スイーツを楽しむ動画などが60本以上アップされている。ASMRとは、特定の音などで得られる"ゾワゾワする体験"やリラックスできる体験を意味し、動画の一ジャンルとして確立されている。YouTubeでは、囁きボイスを収めた動画や、リズムよく何かを切る音などの動画が数多くアップされている。この舞妓姿の女性の動画も音がメインのコンテンツになっている。
YouTubeやTikTokにも同様の動画を投稿しており、総フォロワー数は100万人以上。大きな注目を集めているだけに、〈MATCHA ASMR〉に苦い顔をする人々もいるようだ。京都の祇園関係者が語る。
「コミカルな演出といえど、大口を開けたり、茶筅を乱暴に扱ったりされると、本物の舞妓を知る人間としてはモヤモヤしてしまう。『一緒にされたくない』と話す舞妓もいます。
海外のフォロワーも多いからこそ、"舞妓文化が誤解されてしまうのではないか"と心配です。せめて実際の舞妓とは異なることを明記してくれたらいいのですが……」
〈MATCHA ASMR〉のSNSアカウントのプロフィール欄からは、テレビ東京ホールディングスのホームページへのリンクが貼られている。そのため同社が関連しているとみられるが、実際はどうなのか。テレビ東京の広報・IR部に問い合わせたところ、以下のような答えが返ってきた。
「〈MATCHA ASMR〉は、テレビ東京が運営するグローバル向けSNSコンテンツです。世界的にブームとなっている『MATCHA(抹茶)』に、SNSで流行していた『mukbang(モッパン)』と呼ばれる『おいしそうに食べる動画』の概念をかけ合わせたコンテンツです。97%が海外の視聴者となっています」(テレビ東京の担当者、以下同)
出演者の女性については、「出演者の詳細については公表しておりませんが、舞妓さんではございません」との回答だった。また、"舞妓文化が誤解される"といった懸念の声をどのように受け止めているのか。
「このコンテンツは、着物を着た日本女性がおいしそうに食べることを表現したものですが、SNS等で世界から寄せられている様々な声を参考にしながら、今後も制作を続けてまいります」
たしかに〈MATCHA ASMR〉は、あくまで〈Kimono Girl〉と表現しており、舞妓をテーマにしているとは明言していない。しかし日本文化に詳しくない視聴者が誤解する可能性はゼロではないだろう。正しく日本のコンテンツを楽しんでもらうために、多少の説明は必要かもしれない。

