戸田恵梨香主演ドラマ『地獄に堕ちるわよ』で話題の細木数子さんが記者に明かした「反戦への思い」

写真拡大 (全2枚)

新年にはこぞって“細木詣で”に

’21年に亡くなった占い師・細木数子さん(享年83)の半生を描いた作品『地獄に堕ちるわよ』が4月27日からネットフリックスでスタートした。

細木さんを演じるのは女優の戸田恵梨香(37)。早速、大反響でネット上では

〈時間を忘れて見てしまう〉

〈戸田恵梨香が細木数子に見えてきた〉

などの声が寄せられている。

同作配信にあたり、細木さんの『六星占術』継承者となった細木かおりさんの露出が増している。公開初日には自身のユーチューブチャンネルを更新し、ネトフリ側から2年ほど前に映像化のオファーが来たとし

〈私たちには『やめてください』という権限がないから。『フィクションですから』って言われたら、そうですか……って〉

と吐露。続けて

〈あくまでもフィクションということだし、まあ良いんじゃないかなとは思いますけどね。本人も『そんなに綺麗な人生ではない』ってことは言ってるんでね。でも私のリスペクトは変わっていません〉

などと述べた。

細木さんは全盛期に地上波テレビで2本の冠番組を持ち、いずれも高視聴率を記録。100冊を超える著書の累計発行部数は6500万部を突破している。

当時を知るテレビマンによると

「まさに“視聴率女王”でした。ズバズバとモノを言う姿勢が閉塞感漂う世相とマッチしたのかもしれません。テレビマンは新年になると皆“細木詣で”をしていましたよ」

という。

そんな“女帝”が

「テレビの仕事の充電期間を設けたい」

と、レギュラー番組を降板し表舞台から姿を消したのは’08年3月。ジャーナリストの溝口敦氏による取材で裏社会との接点が次々と報じられたことが原因だった。

人生に大きな影響を与えた戦争

引退後はめっきり露出も少なくなり、東京・渋谷道玄坂の自宅で余生を送っていた。細木さんの晩年を知るマスコミ関係者は、本サイトの取材に対し

「見ず知らずの番号から電話がかかってきても出てくれた。取材のための電話だったが、気づけば延々と昔話や世間話をすることも多かった。荒々しい口調ではなく、ゆったりと諭すような物言い。こちらがおかしなことを言うと『あんた、本当にバカだねぇ』と電話越しで笑っていました」

と懐かしむ。

ネトフリ作品では戦後、細木さんがいかにして成り上がったか、いかにして人を出し抜いて夜の世界で頂点に立ったかが描かれている。

しかし、晩年の細木さんは“毒気”が抜けたかのようで、親身に話を聞いてくれる人だった。なかでもしきりに力説していたのが「戦争」についてだった。

細木さんは太平洋戦争開戦の約3年前、1938年に生を受けた。彼女と懇意だったスポーツ紙記者によれば、細木さん本人いわく

「子どもの頃は利発で授業も真剣に聞いていた。先生にもよく質問していた」

という。

ところが、太平洋戦争がはじまり、「お国のため」と男性は次々と戦地に赴いていった。そして終戦……。細木さんは

「勝てば官軍、負ければ賊軍。すべてにおいてそう。だから戦争だけは絶対にやってはいけない。人生はめちゃくちゃになる。これほどの不幸はない」

と繰り返していた。赤穂浪士の討ち入り(1703年)にもなぞらえ

「赤穂浪士は吉良上野介を倒したから美談のようになっているけど、失敗したら全く違う評価になっていた。戦争もそう。勝ったほうが正義になる。負けたほうは悲惨よ」

とも語っていたと前出のスポーツ紙記者は明かす。

「世間でいろいろ言われている細木さんですが、戦争の話になると、明確に反戦の立場でした。終戦後の日本は貧しく、生きるので精一杯という人がごまんといた。戦争が彼女のその後の人生に大きな影響を与えたことは間違いありません」(同・スポーツ紙記者)

現在、世界では米国とイスラエルによるイランへの武力行使で、大変なことになっている。米軍のミサイルが誤ってイラン南部の女子小学校に着弾し、170人以上が亡くなるという痛ましい被害も招いた。

トランプ米大統領は征服欲を隠そうともしない。もし細木さんが生きていたら一体なんと言っただろうか――。