会見冒頭、いきなり涙する木原龍一(右)を見て笑う三浦璃来

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 2月のミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケートペアで日本勢初の金メダルを獲得し、今季限りでの引退を表明した“りくりゅう”の三浦璃来(24)、木原龍一(33)組=木下グループ=が28日、東京都内のホテルで記者会見した。三浦は「これまでの時間は私たちにとって宝物」、木原は「最高のパートナーに出会えた」と語った。今後プロとして活動し、指導者を目指す。以下、三浦璃来、木原龍一との一問一答。

  ◇  ◇

 −現役を振り返って一言で言うなら。

 三浦「2人に言えることだと思うけど『努力』。ペアを結成してからも、お互いのために努力し合える仲になった。辛いことも乗り越えてきた。それがあったからこそオリンピックで金メダルを取ることができた」

 木原「僕も『努力』かな。本当に一生懸命やってきた姿を分かっている。それがなければ、ここに座っていることもできなかった」

 −印象的だった出来事は。

 三浦「結成から3カ月で出たグランプリシリーズ・NHK杯。日本人同士のスケーターでも世界に通じるかもしれないという思いが芽生えた」

 木原「ミラノ・コルティナ五輪。ミスが出て気持ちも崩れてしまったが、さまざまな方に支えていただき、あのようなフリーを滑ることができた。璃来ちゃんが本当に引っ張ってくれた。これが7年の積み重ねだと思った」

 −今後の活動は。

 木原「プロとして活動させていただくことを予定している。なかなか日本の皆様にペアというものをお見せする機会が限られていた。今年中にいろんなところを回ってペアの技をお見せしたい」

 −木原さんは会見の冒頭で泣いたのは想定外?

 木原「正直、初めから自分が泣くことはないかなと思っていたが、(関係者から会見場に)見送っていただいた時にスイッチが入ってしまった。想定はしてなかったですね、泣くっていうのは」

 三浦「(木原は)もう涙もろいイメージがついてしまいましたね(笑)。私が引っ張っていく立場になってしまっちゃったね」

 −互いを信頼する秘訣(ひけつ)は。

 三浦「9歳差あるが、お互いに思ったことは隠さずきちんと言う。信頼してくれるからこそ自分も信頼できる」

 木原「お互いの行動を近くで見てきた。努力する姿をお互い見てきたことが信頼につながったのかな」

 −今はプレッシャーから解放されたか。

 三浦「引退して少し生活が変わって、少し寂しい気持ちもあるけど、やり切った気持ちが強い。ただ、アイスショーのためには体づくりを常にしないといけないので。(横から木原に『ジム行ってないじゃん、最近』と突っ込まれ)うるさいな。筋トレします(笑)」

 木原「競技生活からのプレッシャーはなくなった。ここ最近しっかり練習できてなかったので、少しずつ体重が増えてきた。太りたくないなっていうプレッシャーは出てきている(笑)」

 −日本スケート界の未来予想図は。

 三浦「(昔は参加ペアが少なくて)全日本選手権では表彰台が埋まらない時期が多かった。将来的には自分たちの生徒だけでも表彰台を埋めたい」