Image: Generated with Copilot

インターネットが生まれて半世紀。

ネットはずっと人間の使う道具でしたが、いつのまにかソフトウェアで自動的に回るAIエージェントなどのトラフィックが人間を抜く現象が見られるようになっていました。

サイバーセキュリティ企業「Human Security」が、顧客データ1000兆件以上を分析した最新報告によると、AIなどの自動的な訪問が昨年は人間の8倍近いスピードで拡大し、AIのトラフィックが187%増え、AIエージェントのトラフィックにいたっては前年比7,851%も急上昇したのだといいます。

世界人口は80億人で横ばいだけど、AIは指数関数的に増えてるし、今やネットを隅から隅までクロールしてスクレイピング(情報収集・加工・抽出)するのもAIなら、概要をまとめるのもAI、文章・イラスト・写真・動画を生成するのもAI、カスタマーサポートもAI。このまま進めば、あと数年で「人間2割、ロボット8割」になる勢いらしい…。

それにつれ、「われわれ人間が目にしているインターネットはほんの表層にすぎなくて、深層部にはAIによるAIのためのインターネットが深々と横たわっている」的な二重構造になっていくとTechRadarでは論評しています。宇宙の大半は人間には見えないダークマターなのと、ちょっと似てるかな…。

もちろんAIのトラフィックが逆転したのは、Human Securityが抱えるお客様でのこと。ネット全体の現況はわかりません。

全体の予測を探してたら、こんなのがヒットしました。先月テキサスで開かれたSXSWカンファレンスで、CloudflareのMatthew Prince CEOが「検索”後”のインターネット」をテーマに語った1時間の対談ですね。

CloudflareはHTTPリクエストを毎秒5500万件処理する会社で、インターネット全体のトラフィックの約20%は同社のサーバーを通過しています。そこのCEO曰く、生成AIが登場するまでボットの占める割合は2割ぐらいで、せいぜいGoogle(グーグル)のクローラーが回ってくるぐらいのことだったのに、今は人間が何か頼むたびに、AIが人間業じゃないスピードで無数のサイトを参照することが当たり前になってて、まさにネット新時代の幕開けだというんですね。

人間が買い物で回るサイトは5つでも、AIエージェントやボットに頼むとその1,000倍は回る。そのすべてがリアルのトラフィック。負荷もかかる。全関係者がこの新しい現実と向き合っていかないといけない。

コロナのロックダウンでみんながネット漬けになったときは、2週間ガッと増えて横ばいに落ち着いたが、あの突発的上昇と違って、最近のネットのトラフィックは増えに増えていて、誰にも止めることができない。

AIは新たなプラットフォーム。デスクトップからモバイルへのプラットフォームの転換と同じことが起こっている。情報取得の在り方そのものが根底から変わる。

などと述べていますよ。かなり全体像に近いのではないかと思います。

「2027年にはオンラインのボットのトラフィックがオンラインの人間のそれを抜く」というのが氏の見立て。どのみち今年か来年には来るってことで。

Sources: TechRadar, TechCrunch, SXSW

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