LGの新ゲーミングモニター、AIがリアルタイムで映像・音をアップグレードって、どゆこと!?
2026年、モニターにもAI革命が来ました。
ここ数年でモニターって、OLED(有機EL)、応答速度、サイズ、曲面…と、映像体験のさまざまな要素が揃ってきて、そろそろ進化も頭打ち…。
というわけじゃあないんだなぁ、これが!
先日、LGからリリースされる新モニターのラインナップを、メディア向け内覧会でひと足先に体験してきました。さまざまな新モデルに触れたのですが、「えっ、これモニターがやってくれるの!?」と驚いたのが、ゲーミングモニター「LG UltraGear evo AI」シリーズに搭載されたAI機能の数々。
映像も、音も、「AIが自動で良くする」時代になっていたんですわ…。
39インチの没入感、映像美、そしてAI。「39GX950B-B」を触ってきた
どうです? この画面の存在感。
今回メインで触ったのが、こちら。LG UltraGear evo AIシリーズの「39GX950B-B」。
5K2Kの39インチの曲面ウルトラワイドに、最新のタンデムOLEDパネルを搭載。応答速度は0.03ms(GTG)と、ゲーミングの何恥じない高速っぷりです。(ガチ目の)ゲーミングモニターってポジションですね。
価格は30万円前後(原稿執筆時点、LG直販サイトでは23%OFFの22万9800円で予約受付中)とプレミアムですけど、39インチのウルトラワイドの視界をほぼ覆い尽くすこのスケール感。そこにOLEDの鮮烈な発色がドカンと飛び込んでくるわけです。いやぁ…こんなモニターでゲーム楽しめたらどれだけ幸せか!
しかも本題のAI機能ですよ。
このモニター、専用の内蔵AIプロセッサーを搭載していて、映像・音・画質の最適化をモニター側で処理してくれるそうな。
AIが低解像度ソースを5K2K相当に高画質化
まず注目が「AI Upscaling」。
映像信号をリアルタイムで解析して、低解像度のコンテンツを5K2K相当の高精細映像へと引き上げてくれるアップスケーリング機能ですね。
上の写真は、赤い線を中心として左が元画像、右がアップスケーリングされた後の画像。この距離だとわかりませんので、近づいてみましょう。
左が元画像、右が「AI Upscaling」での調整されたアップスケーリング画像。激変じゃあないか…。
明らかに解像度足らずでもったりしてしまっている木の肌が、補正によってよりシャープに描かれています。しかも強すぎてジャギジャギになるわけでもなく、「自然だな」と感じるレベルってのが偉い。
そして今は静止画のアップスケーリングとなっていますが、内覧会での話では、このAIはゲーム中ではテキストが表示された場合は文字をもっと見やすく調整したり、アクションポイント(動きの激しい部分)にフォーカスして高画質化するというんです。
テキストを認識して読みやすくする、ですよ。リアルタイムで、モニターが。…すごくない?
そしてもうひとつ重要なポイントが。この処理はモニター側でやっているので、PCじゃない入力ソースにも適用できるんです。つまり、PS5などのゲーム機から入力された映像にも、AIアップスケーリングが効くとのこと。
たとえば、SwitchをつなぐだけでSwitch 2並みに。PS5ならPS5 Pro並にキレイな映像が拝めたりもワンチャンあるってことですよね。神モニターすぎんか?
あと、僕は『スト6』勢なので、「AI処理の遅延ってどうなってるんですか?」と聞いてみたところ、返ってきた答えは「体感できる遅延は発生しない」でした。なんと、すげえ。
今回は発売前のモデルだったため、実際のゲームを使ったアップスケーリングは試せませんでしたが、製品版が出たら、タイミングがシビアなコンボを試すべきでしょうか?
モニタースピーカーでも臨場感マシマシ
音のチューニング「AI Sound」も良かったですよ。
こちらのデモは別のAI搭載モデル(27GM950B-B)で試しましたが、39GX950B-Bにも同様に搭載されています。
実際、AI機能をオフにした状態では、のっぺりと平面的で「まぁよくあるモニターの音だな」という印象。でも、AIをオンにした瞬間に音場がぐっと広がるんです。例えるなら「画面の中からちゃんと自分に向けて音が出ている」といった感覚で、音の立体感が段違い。
これまではスピーカーユニットの物理的な性能とソフトウェア処理だけに頼っていたところを、AIチップが音声、効果音、BGMを分離。コンテンツに合わせて没入感のあるサウンドへと音響を最適化しているんだとか。
これ、リアルにスゴイですよ。モニタで「外付けスピーカー要らないな」と思ったのは初めての体験でした。
そして圧倒的な映像美。明るいタンデムOLEDの威力
パネルについても触れておきましょう。
39GX950B-Bが採用するのは「タンデムOLED」と呼ばれる第4世代の有機ELパネル。これまで3層だった発光層を4層構造に進化したもの。
有機ELならではの漆黒と言える黒再現に加えて、消費電力を削減しながらも高輝度と色再現性を実現できるのが特徴で、39GX950B-Bの場合、最大輝度はAPL1.5%時で1,500cd/m²。従来の3層MLA方式OLEDが1,300cd/m²だったので、数字の上でも着実に進化しています。
実際に画面を見てみると、息を呑むほど鮮烈。
デモ映像で見た深い漆黒の中に燃えるような赤が浮かぶ表現力は「これもんですよ」としか言いようがないです。
同じコンテンツで旧モデルと見比べたわけではないので、この感動がタンデムOLEDによるものなのか、単純に39インチ5K2Kという圧倒的なサイズからくるものなのかは断言できません。でも、少なくとも「映像がバリッバリに美しい」というのは間違いなく事実です。
クリエイター向けの「40U990A-W」も見逃せない
クリエイター向けラインの「LG UltraFine Display」シリーズにも気になるモデルがありました。39.7インチの曲面ウルトラワイド5K2K(Nano-IPS)モデル「40U990A-W」です。
注目ポイントはズバリ、Thunderbolt 5対応ってところ。
最大120Gbpsの豊富な帯域幅で、5K2K・120Hzの映像出力はもちろん、さまざまな機器を接続できるのが仕事向けモニターとしての強み。
具体的に言うと、Thunderbolt 5の出力ポート(デイジーチェーン接続対応)に加えて、10Gbps対応のUSB Type-C×4、USB Type-A×2(モニター下部に搭載)、そして1000Base-TのLANポートまで付いてくるのです。
…これ、ドッキングステーション要らなくないですか?
3万円も4万円も出してThunderbolt 5ドッキングステーションを別途買わなくてもいい。デスクもスッキリ、画面は広々。しかも5K2Kのウルトラワイドで作業できる。最高じゃないか。
価格はLG公式ストアで23万2780円(原稿執筆時点では19%OFFで20万5000円)。
先に紹介した39GX950B-Bと悩みますけど、ビジネス特化、クリエイティブワーク特化なら、こっちもデスクがスッキリしそうでアリだよね!
今年のLGモニター、全部気になって困っている
今回紹介したモデル以外にも、ゲーミング向けとしては、AI機能が搭載された超高解像度モデル「LG UltraGear evo AI」、AI機能なしの「LG UltraGear evo OLED」、AI機能なし「LG UltraGear OLED」シリーズ。
クリエイター向けとしては、同じくThunderbolt 5対応の6K高解像度「LG UltraFine evo(32U990A-S)」など、さまざまなバリエーションの新作が出陣予定。
GWの空いた時間で、デスク環境の見直し、アップグレードを検討してみるのもオススメですよ。
きっとゲーマーも、クリエイターも、満足できるディスプレイがLGでは用意されていますから!
Source: LG Japan
