9回、ベンチから戦況をじっと見つめる阿部監督(カメラ・宮崎 亮太)

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◆JERAセ・リーグ ヤクルト3―1巨人(19日・神宮)

 巨人が首位ヤクルトに破れ、12年以来14年ぶりに開幕から2カード連続負け越しを喫した。先発の井上温大投手(24)は3回まで無安打投球を見せたが、1点リードの4回に主砲オスナに逆転3ランを被弾。打線もヤクルトのルーキー・増居を捉え切れずプロ初勝利を献上した。今季ここまで、相手先発が左腕の試合は3勝6敗と分が悪い数字となっているだけに、対策は急務だ。首位とは4差に広がり、移動日をはさみ21日から長野、前橋で中日との2連戦。仕切り直す。

 前夜と逆の号砲を鳴らす花火に…とはならなかった。1―3の9回2死一塁。ダルベックの打席で3ボール後、「Mrs.GREEN APPLE」のライブが行われていたMUFG国立から花火が上がり、連夜の中断。前日は直後にサヨナラ打を許したが、この日は四球後にキャベッジが空振り三振に倒れ2連敗となった。阿部監督は「ミスをチームとしてカバーできなかった。そこですよね」と険しい表情で語った。

 相手先発・増居に140キロ前後の直球にスライダーなどを操られながら3回まで完全投球を許す展開。4回に無死一、三塁から泉口の中犠飛で1点を奪うのみで、ルーキー左腕に5回1得点となった。4回の守備では先頭・長岡の打球をダルベックが悪送球。その後オスナに逆転3ランを献上しており、指揮官が語ったようにチームとしてミスを帳消しにする結果は生まれなかった。2安打での敗戦は今季ワーストタイ。昨季は2安打以下での敗戦は2度だったが、早くも並ぶ形となった。

 今季相手先発が左腕の際は、これで3勝6敗。右腕が先発時の7勝3敗とは対照的な結果だ。16日の阪神戦ではルーカスに5回4得点を奪い、今季初めて先発左腕に土をつけていたが、この日もそうとはならず。橋上オフェンスチーフコーチは「もう一回検証してみないと何とも言えないですけど、見ている感じではそんなに難しそうな球には見えなかったです」と唇をかんだ。

 先発左腕の巨人との対戦防御率は今季2・05。阪神・高橋には完封され、中日・大野にも1得点のみで完投勝利を許した。ヤクルト・山野にも好投を献上。橋上コーチは「対左というのはちょっと課題にはなっていますのでね。何とかやっていきたい」と早期の“アレルギー”払拭(ふっしょく)を見据える。

 ヤクルトに開幕から2カード連続負け越しは12年以来14年ぶり。それでもこの日までの直近2カードは3勝2敗で、昨季4勝8敗だった甲子園での阪神戦は2試合連続1点差の勝利もあった。阿部監督も「今週は決して悪くない週だったと思うので、また切り替えてやりたいと思います」と前向きに語る。21日の中日戦(長野)で相手先発は左腕の金丸の予定。だが、ここまで3連敗はなく、現在貯金は1。引きずることなく次戦に向かう。(田中 哲)