《結希くん“殺害後”の義父目撃証言》「どっちでも良いです、と逃げるように…」防犯カメラが捉えた京都小6遺棄・安達容疑者の不可解な“ビラ配り”と、裏で進めていた冷徹な隠蔽工作
「『外と中、どっちに貼りましょうか?』って聞いたら、『どっちでも良いです』と、逃げるような感じで出て行きはったんです」──京都府南丹市で小学6年生の安達結希くん(11)の遺体が山林に遺棄された事件。4月16日に死体遺棄容疑で逮捕された義理の父・安達優季容疑者(37)は、結希くんが"行方不明"になった後、捜索のチラシを配り周っていた。安達容疑者が訪れた洋菓子店を営む男性は、当時の不気味な様子をそう明かした。
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捜査関係者によれば、安達容疑者は逮捕前の任意の調べに対し「首を絞めて殺害した」という趣旨の供述をしているという。3月23日朝、結希くんを車で小学校へ送った後に殺害し、遺棄したとみられている。しかしその直後から、容疑者は"行方不明の息子を探す父親"を演じながら、裏では冷徹な隠蔽工作を図っていたようだ。
「子どもを探してるんです」女性とアポなしのビラ配り
3月23日に結希くんの行方不明が大きく報じられ、警察や消防など、のべ1000人以上による大規模な捜索が行われていた。
その約1週間後となる3月31日。安達容疑者は女性とともに、南丹市内の店舗をめぐり、結希くんを探すビラを貼って欲しいと頼んで回っていたという。対応した地元のパン屋が明かす。
「31日に、2人でアポなしで貼りに来ました。『ニュースとか新聞とかでご存知だと思いますけど、子どもを探してるんです。もし良かったら貼ってください』って感じで言ってましたね。私が『ご心配ですよね』と声をかけたんですが……印象はとにかく暗かったです。子どもがいなくなって慌てているという感じはなくて。同じくらいの年齢の女性と来ていて、私にはご夫婦に見えました」
同日、安達容疑者は園部町内にある洋菓子店にもチラシを手に。NEWSポストセブン取材班が入手した同店の防犯カメラには、後に警察に押収されたものと同じ黒い車が駐車場に乗り入れ、安達容疑者とみられる細身の男性が助手席から降りてくる姿が収められていた。男性は店内に入り、わずか2分程度で出てきている。冒頭の洋菓子店店主の会話に戻る。
「3月31日にアポなしで来はりました。黒い車で来て、細身の男性が助手席から降りてきて。『ニュースで見て知っていると思うんですけど』って紙を見せてきて、『貼っておいてください』と、それだけ言われた感じです。『お店の外と中、どっちに貼りましょうか?』と尋ねたところ、男性は『どっちでも良いです』と言い残し、その場から逃げ出すように足早に去っていきました」
さらに店主は、当時の容疑者の行動に「不可解な点があった」と明かす。
「うちは店が4軒並んでいる中の1つなんですが、他の店にはお願いしないで、なぜかうちだけに依頼してきたんです。振り返ってみると、やっぱりおかしいかなと」
取材班は他にも、安達容疑者と思われる人物がチラシを貼りにきたスポーツ店やコスメ店などを取材したが、店主たちは皆一様に「暗い印象だった」と口を揃えた。自ら幼い命を手にかけながら、一体何を考え、捜索のチラシを配り歩いていたのだろうか。
スマホ履歴に「遺体を遺棄する方法」、ドラレコ消去の隠蔽工作
表向きには子どもを探し回る親を演じる一方で、裏では隠匿行為をしていたようだ。全国紙社会部記者が明かす。
「警察の調べで、安達容疑者のスマートフォンの履歴からは、結希くんが行方不明になっていた時期に『遺体を遺棄する方法』を検索していたことが判明しています。 さらに、容疑者の車のドライブレコーダーを確認したところ、23日朝に学校近くまで移動した記録はあったものの、その後の映像の一部が不自然に消去されていたといいます。警察は、立ち寄り先や遺棄ルートを隠すための悪質な隠蔽工作とみて捜査を進めています」
なぜ、幼い命は奪われなければならなかったのか。警察による全容解明が待たれる。
