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北九州市に本社を置く住宅設備大手、TOTOは中東情勢を受け、13日からユニットバスなどの新規受注を停止しました。福岡市の住宅リフォーム業者は「売り上げが立たない」と頭を抱えています。

福岡市早良区で住宅設備の交換などを行っているリフォーム店です。14日、見せてもらったのは。

■大問屋 福岡エリアマネージャー・立岡聖也さん
「ユニットバスの受注停止のお知らせですね、きのうの朝。」

新規受注停止を知らせるTOTOからのFAXは13日朝、突然届いたといいます。

■立岡さん
「単純にやばいと思いました。やばいけど、(発注するには)手遅れの状態だったのでどうしようもないのですが。」

北九州市に本社を置くTOTOは13日、ユニットバスなどの新規受注を停止すると発表しました。

中東情勢の緊迫化や、ホルムズ海峡の封鎖により、石油製品のナフサが不足していることが原因です。

ナフサは、ユニットバスの壁や天井にフィルムを貼り付ける接着剤や、浴槽に使われる人工大理石のコーティング剤などに使われています。

受注再開の時期は未定です。

ただ、受注済みの製品は生産を続けているほか、主力製品のトイレなど、ほかの水回り製品には今のところ問題はないとしています。

影響が出ているところは、ほかにもありました。

■中村安里記者
「LIXILのHPには、今後の情勢変化に伴い供給条件を調整させていただく可能性があると書いてあります。」

大手住宅設備メーカーのLIXILによりますと、システムバスの新規受注分について、14日から出荷調整を行っているということです。出荷のめどは現状、立っていません。

TOTOの製品を扱うリフォーム店では、予期せぬ事態に客やメーカーなどへの対応に追われています。

■大問屋 福岡エリアマネージャー・立岡聖也さん
「本来は4月下旬とかGW明けに始まる予定だった分が着工できない。キャンセルになる危険もある。」

4月と5月で、あわせて4件のリフォームを予定していましたが、ユニットバスの受注停止で工事に着手できなくなりました。このため、工事の代金およそ500万円は入金が先延ばしとなっています。

さらに、取材中には。

■立岡さん
「受注停止ですか。」

ほかのメーカーからも、新たに受注を停止するとの連絡が入ってきました。

■立岡さん
「困るのは売り上げが立たないことですね。リフォームで売り上げを稼ぐことができない。」

今後、影響はどこまで広がるのでしょうか。

■九州経済調査協会 情報研究部・白石望さん
「福岡では住宅関連の投資だったり、非住宅ビルの建築だったり、九州の他県と比べて需要は旺盛なところですので、やはり影響は大きいかなと感じております。価格転嫁が進んでくれば、家庭負担の上昇も懸念されるところです。」

中東情勢の先行きが見えない中、多くの業種、そして消費者に不安や混乱が広がっています。