青海省西寧野生動物園のユキヒョウ「凌小蟄(リンシャオジョー)」。(西寧=新華社記者/斉芷玥)

 【新華社西寧4月14日】中国青海省西寧市で、ユキヒョウを生かした観光振興が進んでいる。市内中心部の「豹街(ヒョウ通り)」では、街角の壁画や装飾にユキヒョウのモチーフが取り入れられ、観光客を引き付けている。屋台を営む馬燕(ば・えん)さんは「通りのあちこちにユキヒョウのデザインがあり、多くの観光客が訪れている」と話した。

 同市の大通回族トゥ族自治県にある大通北川河源区国家級自然保護区では、これまでにユキヒョウ57頭が確認されており、祁連(きれん)山系の重要な生息地となっている。

 西寧市は2024年9月、「ユキヒョウの街」をテーマにした都市イメージキャラクター「寧萌(ニンモン)」を発表した。ユキヒョウという地域資源を観光振興につなげ、青蔵高原自然博物館や崗什卡(ガンシェンカ)雪峰、青海湖などを結ぶ観光ルートも整備した。これにより、冬から春にかけての観光閑散期の誘客にもつなげている。

青海省西寧市の「ヒョウ通り」を散策する観光客。(西寧=新華社記者/斉芷玥)

 西寧野生動物園では、保護された子どものユキヒョウ「凌小蟄(リンシャオジョー)」や「凌小芒(リンシャオマン)」が人気を集めており、中国各地から観光客が訪れている。園内のショップでは、文房具や玩具、日用品などユキヒョウをあしらった関連商品も販売されている。青海省伝統の刺繍「青繍」や掐絲画(こうしが、金属線を使用して繊細な模様を描く工芸)などの技法を取り入れた商品は、土産品としても好評という。

 同市党委員会宣伝部の甘占芳(かん・せんほう)副部長は、ユキヒョウが生態保護と市民生活を結ぶ象徴になっていると説明した。「ユキヒョウの街」の発信が進むにつれ、関連の話題は交流サイト(SNS)でも注目を集めている。西寧市はユキヒョウを軸に、生態保護と地域経済の両立を目指している。(記者/王浡、李寧)