しま模様の「小倉織」復活した技術がさらに進化「ものづくり日本大賞」優秀賞に
北九州市の伝統織物「小倉織(こくらおり)」の生産者が、経済産業省が選ぶ「ものづくり日本大賞」の優秀賞を受賞しました。昭和初期に一度途絶えた小倉織の技術を復活させたのは、受賞者の母親でした。受け継がれた技術は、さらに進化を続けています。
色が波打つような立体的で美しい縞模様。北九州市の伝統工芸「小倉織」です。
小倉織は江戸時代から作られていた綿の織物で、縦糸の密度の高さから生まれる独特のしま模様が特徴です。
■発表
「第10回ものづくり日本大賞で、小倉縞縞製造部のメンバー5人が優秀賞を受賞しました。」
「ものづくり日本大賞」は、経済産業省などがものづくりを継承し発展させる第一線の人々を表彰するもので「小倉縞縞」は今回、優秀賞を受賞しました。
■小倉縞縞・築城弥央専務
「チャレンジを怠らなかった。機能もデザインも、日本製の中でより差別化した物を作ろうとやってきたところが、生地としてご覧いただいたなかでも評価いただいたのかなと思っています。」
厚手で丈夫な小倉織は、江戸時代、武士のはかまや帯に使われていましたが、昭和初期に職人がいなくなり一度、伝統が途絶えます。
その小倉織を復活させたのが、築城専務の母で、染め織り作家の則子さんでした。
きっかけは、1枚の端切れでした。
1983年、則子さんは地元の骨董品店で見つけた小倉織の端切れに魅了され、長年研究を重ねて小倉織の復元・再生に成功したのです。
2007年には小倉織ブランドである「小倉縞縞」が誕生し、娘が専務となりました。
■築城専務
「キズが出やすい、高密度であるが故に、ひっかかって途中で止まったりするので、機械といえども人の手がかなり(必要)。見張って、機械と手で合わせて生地を作っていく感じでした。」
その後、試行錯誤がありながらも工場での量産化に成功し、多くの人の手に届くようになりました。
いまでは、天然素材のウールを混ぜたオリジナル生地の開発と生産も行っています。
■築城専務
「先人たちがつくってきた小倉織の軸は変えずに、守りに入りすぎずにチャレンジは続けたいと思っているので、インテリアであったりファッションであったり、布の用途は無限なので、時代に合った生地作りをチャレンジしていきたい。」
新しい時を刻み始めている小倉織。
高度な技術を継承しつつ、挑戦を続ける姿勢が伝統工芸品の新たな魅力を生み出しています。
※FBS福岡放送めんたいワイド2026年4月6日午後5時すぎ放送
