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 7日のヤクルト戦に先発する阪神・才木が、ラッキー7のジェット風船“初体験”に意欲を見せた。

 「まあまあ、そうですね。7回行けたらいいですけど」

 あえて“初体験”と表現するのには、理由がある。甲子園の風物詩が日常だった19年以前、本拠地で7回を投げ終えたことがなかった。21個のアウトを自らの手で積み上げ、ベンチで黄色く染まる空を眺めることができれば、それは単なるイベントの復活ではない。7年前からの成長を証明することになる。

 神戸市出身の右腕にとって、ジェット風船は阪神戦観戦の原風景そのものだ。「僕は子どものころからずっとそれを見てきた。普通にスタンドからペッと飛ばしていました」と独特の擬音で懐かしむ。「コロナ前の甲子園と言えば7回のジェット風船。復活するのはうれしい」。その最高の瞬間をスコアボードに「0」を並べて迎えれば、ファンも最高の気分に浸れるはずだ。

 個人の開幕2連勝をかけて挑む相手は、首位のヤクルト。今季は投手を8番に入れ、犠打が1つもない攻撃的な作戦をとる。「どんどん来るものだと思って、こっちも攻めの姿勢でいけたらいい」。7回を超えて8回、9回と腕を振れば、勝利のジェット風船も独占できる。 (倉世古 洋平)