「共感が大事」は本当か? 年間500人と話す“高学歴芸人”が学んだ人付き合いのコツ。言った言わない論争が起こるわけは
菅:ああ、そのフックは出さない方がいいと思います。それは結局、会話の誘導になってしまうからです。相手の反応をこちらが決め打ちして答え待ちをしても、コミュニケーションは上手く取れません。これはプライベートだけではなく、仕事上でもよくあるんです。
若手芸人は僕も含めて『こうやんな?』と振ってしまいがちなのですが、想定外の返しが来るとテンパってしまう。もしくはその返しに対して用意していた言葉を言ってしまって軸がズレる。質問は決めてもいいですが、答えは念頭に置かない方がいいんです。
――今日から取り入れていきます! ……菅さん、人生相談をよくされませんか?
菅:されますね。人間ってコミュニケーションにおいて共感する方がいいって思いがちじゃないですか。悲しい出来事があったら一緒に悲しんでもらえるほうがいい、みたいな。僕はこれにけっこう懐疑的なんですよ。何か不幸な話を聞いても笑ったりもしますし、『もう1回やってみてや』とか軽く言っちゃったりもするんです。
たぶん適当なんですよ(笑)。それでも、友達から『菅って何事も大ごとに捉えない。だから相談しやすい』と言われたことがあって、それはすごく嬉しかったですね。
――そういえば、YouTubeチャンネル「ロザンの楽屋」でもかなり切り込んだ内容を扱うことがありますが、全く炎上しないですね。
菅:そこは2人でやっているというメリットですね。例えば宇治原が1つの意見を述べた時に、僕が本音ではそれに賛同していたとしても『別の考え方もある』と差し込めたりするし、逆もまた然り。そうすると偏らないんです。
僕らは最初から意見を述べているだけで、解説はしていないんですよ。解説だと間違いを含んでしまうけれど、意見は人の考え方だから、間違いではないですからね。そこがポイントなのかな。
◆この方法が「正解」はない
――最後にコミュニケーションに悩む読者へメッセージをお願いします!
菅:これは一貫してお伝えしているのですが、僕の話や本書だけを読んで“この方法が正解”とは思わないように(笑)。ぜひ他のコミュニケーション指南本もたくさん読んで、活かしてみてください。
<取材・文/もちづき千代子>
【もちづき千代子】
フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。インコと白子と酎ハイをこよなく愛している。Twitter:@kyan__tama

