早くも夏を見据える持丸監督(C)日刊ゲンダイ

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【持丸修一 77歳名将の高校野球論】#85

【持丸監督コラム】やっぱり7回制に異議あり!(上) 高野連が「働き方改革」を持ち出す圧倒的違和感

 センバツの抽選結果をまじまじと見つめて、思わずガッツポーズしそうになりました。

 ええ? と思った高校野球ファンもいらっしゃるかと思います。

 3日目(21日)に挑む初戦の相手は昨秋の北海道王者・北照。同大会4試合で防御率1点台のエースと、故障から復帰したプロ注目の最速149キロ右腕との分厚い二枚看板を擁するチームです。勝てたとしても、その次には昨秋の明治神宮大会決勝の再戦となる九州国際大付(福岡)-神戸国際大付(兵庫)の勝者が待っています。

 専大松戸のブロックは強豪揃い。イバラの道どころじゃありません。が、私にとってそれがたまらなく幸運に感じています。

 先を見据えるのなら、相手は強ければ強いほどいい。春のセンバツは「夏につながる大会」です。全国クラスの名だたる名門校と真剣勝負できる機会なんてめったにない。専大松戸は明治神宮大会の出場を逃したから、なおさらです。勝てたら成功体験になるし、負けたとしても課題がはっきりします。どちらに転んでも、大会が終わった瞬間から大きな弾みをつけて夏に向けた最高のスタートが切れるでしょう。

 これは青写真ですが、前出の2試合に勝利したあかつきには、“ご褒美”があるかもしれません。

 2023年のセンバツ王者・山梨学院(山梨)へのリベンジマッチの可能性です。昨秋関東大会の準決勝は4-11(八回コールド)で完敗でしたが、冬の間にどれだけ力の差を縮められたかを測る絶好の機会になる。もちろん負けに行く気はありません。我々は連勝で勢いづいているだろうから、皆さんをアッと驚かすような結果を見せられるかもしれない。そうなればベスト4進出で……。

 いやいや、まずは目の前の北照とどう戦うか。

 難敵には変わりありません。しかし、幸いにも昨春卒業した梅沢翔大(専大)の最速は152キロ。先輩の球を間近で見ていた選手たちには、速球にある種の耐性が備わっています。

 今年の専大松戸は例年に比べて「打てるチーム」。得点力をさらに磨くべく、甲子園入りするまでに名門校と5、6試合の練習試合を組みました。走塁やバントなど、我々の基本がどれだけ通用するかを試す中で、確かな手応えを得ています。

 勝機は十分ある。野手には「ビビるなよ!」なんてハッパをかけながら、内心、やってくれるんじゃないかと期待しています。
(持丸修一/専修大松戸 野球部監督)