TOEIC 965点…元銀行員の23歳モデル、英才教育の果てに見た「中途半端な自分」
佐野麗奈インタビュー
昨年末、突如、銀行を退職し、芸能活動に専念すると発表したモデルの佐野麗奈(23)。幼少の頃から、両親の献身的なサポートを受け、英語を学んできた。国際バカロレアの資格を持ち、計6回の海外短期留学を経験し、TOEICのスコアは965点。銀行員時代、英語力が評価の対象にもなったという。(全3回の第2回)
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【写真】当時から「ハイスペックな美少女」…幼少期、小中高、大学、銀行員、モデル時代の佐野麗奈
親が英才教育に力を入れていて、幼いころから恵まれた環境でした。
小学、中学、高校の12年間、群馬県太田市にある「ぐんま国際アカデミー」に通いました。もともと都内に住んでいたのですが、私が小学校に上がるのを機に、家族全員で太田市に移り住みました。

家族は私を含めて両親と3人です。引っ越し後、父は単身赴任で東京に住んでいました。母は外資系での仕事を辞めて太田市に移り住み、現在は地元で英会話の講師をしています。
「ぐんま国際アカデミー」は国際バカロレア(IB)資格を取得できる学校で、当時は太田市にしかそのような学校はありませんでした。スイス発祥の国際的な教育プログラムで、これを取ると大学入試でも有利になり、高度な英語力を習得できる資格です。
ただ英語を学ぶのではなく、英語で他の教科を学ぶという特徴があります。数学、理科、社会などほかの教科を全て英語で学びました。毎回の定期テストがIBにつながってくるので、勉強はすごく頑張りましたね。
小中高一貫教育で、外部入試が禁止されています。最初に入った人だけが12年間通い続けるシステムです。最初は100人だったのですが、卒業する時には60人になっていました。
辞めていく理由は様々です。勉強の厳しさで脱落する人もいれば、医学部志望者には向かないという理由で出ていく人もいました。英語以外の教科をすべて英語で学ぶため、医学部を目指す人には不向きなのです。
太田市にいた12年間に、海外への短期留学は計6回行きました。アメリカ、中国、ドイツ、カナダ、オーストラリア、ポーランドへ、それぞれ約1か月留学しました。全部1人で、貴重な体験ができたと思います。
もともとは引っ込み思案
もともとは引っ込み思案な性格で、人前で話すのは苦手だったんです。さらに、一人っ子ならではのマイペースさもありました。海外での体験がなければ、今のように顔を出してモデルのような仕事をやっていなかったと思います。
大学は法政大学グローバル教養学部(GIS)に進学しました。指定校推薦での入学です。帰国子女が集まっていて、少人数制で、授業はすべて英語でした。今までの英語の“熱”を絶やしたくないと思い、勉強を頑張りました。
卒論は「英語教育について」。私自身、12年間、英語の英才教育を受けたんですが、それなのにネイティブじゃないことに“わだかまり”があったんです。どうすればネイティブになれるのかについて、卒論を書きました。
銀行に入ってからも、英語は重要でした。内定後の大学4年の時、最初に受けたTOEICスコアは765点でした。その後、銀行の英語プログラムのおかげで、965点まで上げることができました。
銀行では、証券外務員などの資格取得数やTOEICのスコアがランキング形式で示されるんです。資格の取得数によってランクが変わり、そのランクによって月収も変わるようなシステムです。
公認会計士のような大きな資格もあれば、TOEIC何点とか英検とか、そういった語学の資格もありました。項目ごとに点数が振り分けられていて、ランキングが一覧で出ていました。
私は英語ができたということもあって、滑り出しはよかったんです。ただ、入社後は、そこから銀行業務検定のような専門的なものをたくさん取らないといけませんでした。覚えることも多い1年目で、モデル業も並行してやろうとしていた私は、ちょっとやばいなと感じていました。
同期は入行前から勉強して、資格をどんどん取っちゃうような、真面目な人が多かったです。私は英語以外の資格については同期より遅れていました。これから、自分の時間を全部資格取得に費やさないと、多分この遅れは取り戻せないなと思いました。
そうした環境もあって、どれも中途半端になっていく自分に気づき、どちらかに集中しようと思うようになりました。
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第3回【19歳でAKB48オーディションに落選…23歳モデルが明かす「アイドル挫折」と「お堅い銀行」を選んだ理由】では、佐野がAKB48などのアイドルを目指した大学時代、就職活動を振り返る。
佐野麗奈(さの・れいな)
2002年、東京都出身。24年3月、法政大学を卒業後、銀行に入行。同年12月、銀行を退社。現在はモデルとして活動する。今年1月から芸能事務所「AJ Executive」に所属。
デイリー新潮編集部
