『初恋DOGs』愛犬たちが導く“ロマンス”開幕 正反対な清原果耶×成田凌に早くも前進の予感
「このままシングルライフを満喫するか、それとも犬が出会いを呼ぶか」とは弓削(宮澤エマ)の言葉だが、まさに犬が出会いを運んできた。
参考:『初恋DOGs』に漂う“韓ドラ”的な質感と清原果耶らの化学反応 愛犬たちの名演にも注目
「恋愛は錯覚」と断言する離婚訴訟を専門に手掛ける敏腕弁護士・愛子(清原果耶)と、はたまた「恋愛は本能」と当たり前に言えてしまう動物病院の院長・快(成田凌)。それぞれの愛犬が一目惚れし合い惹かれ合う。タイトル通り『初恋DOGs』(TBS系)第1話の幕開けだ。
依頼人の配偶者の不倫を暴き、慰謝料請求に繋げて「離婚成立」に導くことで感謝される愛子が「恋愛は錯覚」と言い捨ててしまえるのは仕方のないことのように思える。しかし彼女がそう口走るのには他にもわけがあるようだ。愛子の両親は長年不仲ながら離婚はしない“仮面夫婦”を続けているようで、どうやら母親の中には「誰かに幸せにしてもらう」という幻想がいまだに残っているらしい。
なんだか結婚が窮屈な足枷になっている例ばかりが周囲に溢れている愛子が「仕事、趣味、愛するペット」を「誰にも壊されない自分だけの幸せ」と言って大切にするのにも頷ける。そして弁護士事務所の所長開催の勉強会という名の飲み会も華麗にスルーする愛子の心にそっと近づけてしまえるのが、愛犬を助けてくれた獣医の快というのはもっと納得できる。
しかしながら、24時間体制の動物病院を運営し、動物からも近所の学生からも好かれている一見無防備な快が、実は病院スタッフからの誘いも全てのらりくらりと交わし、動物にだけ心を開いていそうなところも非常に気になる。そんな彼と学生時代から知り合いのドッグカフェ店長・優香(深田恭子)も「学生時代は普通に青春してたのに、今は何を考えてるかわからない」と話していた。一体、快の中でどんな変化があったのだろうか。陽キャ一辺倒ではない快だからこそ、他人への期待は禁物と言わんばかりにぎゅっと閉ざされた隙のない愛子の心を徐々に解きほぐしてくれそうな気がする。
現に快が真っ直ぐな目で言う「人間にとっての1日は犬にとっての3日。(中略)大事な時間はどんどん過ぎていく。だったらその1日が少しでも輝くように会わせてあげたい」という言葉は、愛子の心にも確実に引っかかりを残す。
本人にも嘘など無縁かに見えて、嘘のない犬の特性に誰よりも救われていそうな快から発される言葉ゆえに心に響くものがあるのかもしれない。愛犬のサクラさえ守れないと自身の不甲斐なさに打ちのめされそうだった愛子に、「犬は嘘をついている暇もない。ただあなたのことが好き」「だからあなたの愛情は伝わってますよ。いい飼い主さんです」と言った快の言葉は暖かかった。自身の都合のいいように物事を解釈したり切り取ることのなさそうな快があくまで圧倒的事実として言ってくれる言葉には、頑なな愛子も心を委ねたくなるであろう、認めざるを得ない安心感がある。
さて、愛犬がもたらしたこの出会いには思わぬおまけが付いてくる。快の病院に迷い犬として運び込まれた愛犬の“将軍”は、どうやら韓国屈指の大企業の御曹司で財閥三世・ソハ(ナ・イヌ)の探し人ならぬ探し犬のようだ。ソハの祖母の隣に鎮座して写真に収まる犬は、なるほど威厳に満ち溢れており簡単には快にも懐かない。ソハが韓国語で繰り出す“伏せ”などのサインには見事反応し、写真のAI照合でも“ロッキー”であることが確認される。
愛子がサクラと将軍のデートに積極的になった矢先に、突然ソハから快に言い渡される、「あなたの犬を奪いにきました」。将軍はロッキーに違いないだろうが、何があって韓国から日本にやって来たのだろうか。ロッキーの身に起きた出来事も気になるところだ。
(文=佳香(かこ))
