Aぇ! group、末澤誠也・草間リチャード敬太のダンスに注目 2人の転換期を支えた存在を振り返る
Aぇ! groupが6月18日リリースの3rdシングル表題曲「Chameleon」のMVを公開した。隠れるためではなく自分を表現するために色を変えていこうというメッセージが込められた本楽曲は、カメレオンのように変幻自在な5人のパフォーマンスが堪能できる作品に仕上がっている。
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今回、振付を担当したGANMIのSotaは、自身のX(旧Twitter)で今作に言及し、「5×8の間奏を聴いてソロ回し(最後はユニゾンですが)にしたところがとてもお気に入り( ◠‿◠ ) 5×8の間奏はなかなかない!!!!」と投稿。MVの3分10秒頃からの間奏パートで、メンバー5人が全員フォーカスされているのも、この曲のパフォーマンスの見どころだ。
デビュー前からバンドスタイルとダンススタイルの両方でパフォーマンスを行ってきたAぇ! group。デビュー曲「《A》BEGINNING」はダンススタイルでのパフォーマンスになっているが、そのアツいロックナンバーには彼らのグループの個性が反映されている。デビューから1周年を迎え、2年目となった彼らの最新曲「Chameleon」では、さらにもう一歩踏み込んだ一面を見せてくれた。そんな中、際立った存在感を放っているのが、年長コンビで “リチャ末”の相性で親しまれる末澤誠也と草間リチャード敬太の2人だ。
末澤と草間は、デビュー以前からダンスで注目を集めるメンバーだった。末澤は、幼い頃からヒップホップダンスやタップダンスを習い、ダンスの振り幅が広く、デビュー前からキレのあるダンスと表情豊かなパフォーマンスで注目を集めている、いわゆる“魅せるダンス”が得意。また、草間はソウルやファンクが得意で、リズム感と柔軟性に優れたしなやかなダンスが持ち味。長い手足を活かした大きな動きは見栄えが良く、全体のフォーメーションの中で流れを作ることもできれば、ソロダンスを踊れば見入ってしまうような滑らかさを持つ。それなのに、事務所に入所するまでダンス経験がなかったというのだから驚かされる。
“リチャ末”のダンスを語る上で、2024年まで同事務所に所属していた屋良朝幸の存在は欠かせない。所属タレントトップクラスのダンススキルを持ち、俳優/ダンサーだけでなく振付師としても活躍してきた。屋良が退所する直前には、『ダンススクエア vol.60』(日之出出版)で3人の対談記事が掲載。その際には、出会った当初から今に至るまでの関係性やエピソードが語られていた。末澤によれば、3人が出会ったのはちょうど当時から数えて10年前(当時)の2014年だという。当時の末澤は事務所を退所することを決意していたところで、マネージャーに「屋良くんのダンスレッスンを受けてみない?」と提案されたのだという。しかし実際にはレッスンではなくオーディションだったようで、その際に最後列で踊る末澤の姿が屋良の目に止まり、後になにわ男子としてデビューする藤原丈一郎らとともに選抜された。「あのオーディションで屋良くんに選ばれなかったら俺は今ここにいないんです」と語るほど、末澤に大きな影響を与えている。
草間にとっての転機にもまた屋良の存在があった。屋良とともにステージに立つことの多いふぉ~ゆ~のYouTubeチャンネル『ふぉ~ゆ~ちゅ~ぶ』の「ふぉ~ゆ~【ふぉゆタク】Aぇ!guestの回」では、草間が一度事務所を離れる決意をした頃に屋良の舞台を見て「やっぱり俺はこれがしたいんや」と気づき、退所を撤回したと話していた。「じゃあきっかけは屋良くんなの?」と聞くふぉ~ゆ~・福田悠太に「そうっすね」と即答する様子からは、日頃より屋良を慕っている様子が窺えた。
雑誌では末澤が、ロック系のパフォーマンスが多いAぇ! groupにおいて、切ないバラード曲を組み込めるタイミングがなかなかないと前置きした上で、「(いつか)そういう曲(ソロ曲)ができた時、絶対屋良くんに振付してもらいたいです」と熱望しており、また再び彼らのコラボを待っているファンも少なくないのではないだろうか。
Aぇ! groupのバンドスタイルでのパフォーマンスでは、末澤の突き抜けるようなハイトーンボイスや、新体制になってから披露するようになった草間のベースなどがよく話題になるが、ダンスもまた、彼らを構成する重要な要素だ。原点に回帰して、Aぇ! groupのダンスへの想いに触れられる今作「Chameleon」を、ぜひチェックしてみてほしい。
(文=風間珠妃)
