『らんまん』で神木隆之介の妻役を演じた浜辺美波は2位

 9月4日、NHK連続テレビ小説のバトンタッチセレモニーがおこなわれ、現在放送中の『虎に翼』でヒロインを務める伊藤沙莉(さいり)から、9月末に始まる『おむすび』のヒロイン・橋本環奈へ、無事にバトンが渡された。

 4月に放送が始まった『虎に翼』も、いよいよ最終回が近い。そこで、本誌は全国の男女500人にアンケート調査を実施。過去10年で出演してきた朝ドラヒロインのなかで「演技がすばらしい」と感じた女優をひとり、選んでもらった。

【第3位】波瑠(『あさが来た』)37票

 2015年に放送された『あさが来た』で一躍ブレイク。過去には、朝ドラのオーディションに3回連続で落ちた経験もあり、4回めでようやくつかんだチャンスを、みごとものにした。

「もともと持っていたイメージとは違った雰囲気で演じていたから」(30代男性・会社経営)
「表情で演技ができる女優さんだと思う」(40代男性・会社勤務)
「主人公の闊達さ、自由奔放さ、たくましさがまぶしかった」(60代女性・専業主婦)

【第2位】浜辺美波(『らんまん』)38票

 主人公を健気に支え続ける妻役を演じ、今作で橋田賞新人賞を受賞。作中で娘から妻、母へと変化する寿恵子役を、魅力的に演じきったことが高評価につながったようだ。

「かわいらしい演技もできるし、大人な演技もできるところがすごい。まだまだ伸びしろがあるし、次は大河の主役でみたい」(30代男性・公務員)
「ひとつひとつの所作がきれいだったことが印象的でした。表情の明暗もよく、さまになっていました」(30代女性・会社勤務)
「ほかの人にはない雰囲気があった」(20代男性・パート)
「顔の表情で感情を表すのが巧みでした」(60代女性・会社勤務)

【第1位】伊藤沙莉(『虎に翼』)45票

 コメディ作品への出演が多く、かねてから演技力には定評のあった伊藤。今作では裁判官役として、「原爆裁判」などの重いテーマも扱った。

「コミカルもシリアスもできて、自然な演技がすばらしく、ストーリーに引き込まれる」(40代女性・パート)
「生身の人間が見えてくる演技力がある。いろんな感情を自在に演じ分けていてすばらしい。雄三との別れ際の変顔の場面が響いた」(70代女性・パート)
「若いころのともこは10代、20代に見える。いまのともこは40代に見える。それぞれの年齢での演技がすばらしい」(50代女性・派遣社員)
「お母さんが亡くなるシーン、涙が止まりませんでした」(20代女性・会社勤務)
「笑顔、変顔、ともにすばらしい!『はて?』と言いながらも、自分で道を開き、まっすぐに生きるともこさんはお手本です」(60代女性・パート)

 9月27日に最終回を迎える『虎に翼』。伊藤には高評価のまま、走り抜けてほしい。