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積算9667km ガレージに並ぶ理想的なモデルとは?

読者にとって、自宅のガレージに並ぶ理想的なモデルとはなんだろう。

【画像】軽量ミドシップを普段使いする アルピーヌA110 ライバルの718ケイマンとエミーラ 全110枚

筆者がAUTOCARへの執筆で得てきた給料を、クルマ選びにより多く費やせていたなら、思い描くなかの1台くらいは小さなガレージへ収められていたかもしれない。無理だったかもしれないが。


アルピーヌA110(英国仕様)

この理想とするクルマを選ぶ時、一定の条件を設けた方が現実味が高くなり、真剣に考えやすくなる。奔放に頭へ浮かぶクルマを選んでいるだけでは、お気に入りの一覧になってしまう。

台数を限定するだけでも現実味は薄く、あまり面白くはない。筆者の場合、仮に2台へ絞るだけなら、ベストだと思うロードカーとレーシングカーを選んで満足してしまう。一方はフェラーリF40で、もう一方はローラT70 MkIII Bだ。

足かせとして、さらに条件が必要といえる。まず1つ目は、手元における唯一の2台だということがいい。日常的にクルマへ求めるすべてのニーズを、その2台で実行できる必要がある。

もう1つは、一定の価格的な条件を設けること。こうすることで、クルマ好きなら数時間は悩めるお題になるはず。筆者の場合、数日は考えていられるかもしれない。そうこう悩んでいるうちに、結果的に1台も選べず年齢を重ねていくのだが。

アルピーヌA110+トヨタ・ハイラックス

さて、今回はこんな条件にしてみよう。現実的に、ガレージに入るクルマは2台だけ。オプションなどを含めて、予算は10万ポンド(約1750万円)以下。つまり、1台を電動マイクロカーのシトロエン・アミなどにしない限り、英国ではポルシェ911は選べない。

理想の条件としては、少し厳しい内容かもしれない。ここで一躍候補のトップに躍り出るのが、アルピーヌA110だ。


アルピーヌA110とトヨタ・ハイラックス GRスポーツ

充分に静かで快適なだけでなく、長距離移動にも好適で、走りがいのあるワインディングではスリリングな運転を味わえることも大切にしたい。筆者の子どもは成長し独立しているから、リアシートの必要性はあまり高くない。

ケータハム・セブンでは、少し条件に届かない。筆者の自宅は自然に囲まれており、舗装されていない私道がある。冬場には、数cmの雪が積もることも珍しくない。

そして、現在は世話が必要な家畜とともに暮らしていて、そのための放牧地もある。ここにも、クルマの力が必要になる。というわけで、もう1台はトヨタ・ハイラックス GRスポーツへ絞られる。最近の経験から、素晴らしく有能なことはわかっている。

A110と毎日を過ごしていると、初期の頃のポルシェ911を思い出す。シンプルさと、走りへの適合性という特長で。日常的な自動車移動へ問題なく使えつつ、エキサイティングなスポーツカーにもなってくれる。つまり、理想の1台でもある。

こうして、再びクルマ選びは迷宮入りし始めるのだった。

積算9897km スポーツモード時のメーター表示

A110でスポーツモードを選択すると、しなやかな乗り心地を保ったまま、鋭敏なアクセルレスポンスへ切り替わる。筆者の望み通りに。しかし同時に、メーター用モニターの見やすい表示も、違うグラフィックへ変わってしまう。

真剣にコーナーを縫っているさなか、現在のトルクや馬力を確認したいと思う瞬間は殆どないはず。手早くエンジンの回転数と走行スピードを読み取り、次に迫るカーブを目で追いたいと思う人が殆どだろう。


アルピーヌA110(英国仕様)

テストデータ

気に入っているトコロ

素晴らしい二面性:走行している道路や、その日の気分に応じて、A110は性格を大きく変える。その幅の広さが大好きだ。

気に入らないトコロ

ラジオの感度:筆者の自宅付近では、デジタルラジオをちゃんと受信できない。

テスト車について

モデル名:アルピーヌA110(英国仕様)
新車価格:4万9990ポンド(約874万円)
テスト車の価格:5万4144ポンド(約947万円)

テストの記録

燃費:13.2km/L
故障:なし
出費:なし