蔡総統、米国との協力関係強化に意欲=前米司令官と会談

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(台北中央社)蔡英文(さいえいぶん)総統は2日、訪台中の米インド太平洋軍のフィリップ・デービッドソン前司令官と総統府で会談した。デービッドソン氏ら一行の台湾訪問に歓迎を表明し、米国や理念の近い全てのパートナーと引き続き連携を強化していくことに意欲を示した。

デービッドソン氏はシンクタンク、全米アジア研究所(NBR)などのメンバーを率いて先月30日に訪台した。

蔡総統は、権威主義の拡張を前に「台湾は自己防衛能力を高めなければならない。それでこそ国家の安全を確保でき、民主主義や自由の価値観を守ることができる」と強調。軍民が一体となって国を守る「全民国防」の強化を戦略目標に掲げていると説明し、来年から義務兵役を1年に延長することなどを紹介した。その上で「台湾には国土を守る決意も自信も能力もある」と述べた。

また、台米間で立ち上げた新たな貿易協議の枠組み「21世紀の貿易に関する米台イニシアチブ」にも言及。サプライチェーン(供給網)や通信の安全、科学、技術などの分野でさらに緊密な協力関係が築けるよう期待を寄せた。

デービッドソン氏は、勢いよく発展する台湾の民主主義と市民社会をこの数日で目の当たりにした他、中国共産党政権がいかにして台湾に圧力を加えているのかということに関して知見を得たと語り、台米間には引き続き深化、強化できる部分が多くあると分かったと述べた。

デービッドソン氏は4日まで滞在する。

(温貴香/編集:名切千絵)