[ちちんぷいぷい−毎日放送]2020年8月10日放送の「へえ〜のコトノハ」のコーナーでは、筋肉の専門家に聞いた肩こり腰痛の解消法を紹介していました。

ここ最近過熱している筋肉ブーム。「筋肉かるた」なる商品まで登場し、これが異例のヒットになっているのだとか。

そこで番組では、「筋肉体操」でもお馴染み、近畿大学和歌山キャンパス(和歌山県紀の川市)生物理工学部の谷本道哉准教授に話を聞いていました。



まず筋肉の役割を覚えよう

谷本さんによれば、肩こりに関係しているのは「僧帽筋(そうぼうきん)」。肩をすくめたり、手で重いものを提げる、挙手などに使います。

カトリックの僧が被る頭巾と形が似ていることから、江戸時代に日本語訳された「解体新書」で、原本のオランダ語を直訳してこの名前になったそう。

さて、肩こりの原因として、首・肩が出ている姿勢が関係しているとのこと。前かがみになるパソコン操作や日常の家事動作が、姿勢が悪くなる原因となるのだとか。

肩こりの解消法として紹介されたのは、次のような運動です。

(1)背中を丸めて手を前に出す。(林先生の「今でしょ!」のポーズ)
(2)胸を張りながら手を広げる。(後ろの肩甲骨をきゅっと寄せるイメージで)
(3)手はすっと下ろす。(姿勢のくずれが気になったときに1回 ※1日何回でもOK)

腰痛に関係するのは「多裂筋(たれつきん)」

多裂筋は、立位・座位で脊柱を正し、姿勢を維持するなどに使います。

長い筋肉が小さい束上に裂けているように見える筋肉で、人間はちょっと前かがみの姿勢のため、常に後ろから引っ張って支えているので疲れています。

腰痛の解消法は、

(1)首を前に、手を組んでお腹を丸めてゆっくり前屈
(2)首だけ上にして、腰の後ろに親指を上に手を当ててゆっくりていねいに後屈(ラジオ体操にもありますね)
(3)最後に「あー」と息を吐く。

腰が疲れた時前屈&後屈を3回程度行います。体の固い人はお風呂上りに。周囲に気をつけて無理せず行ってください。筋肉を意識しながら行うといいようです。

日頃あまり意識したことがなかった筋肉ですが、「筋肉かるた」もちょっと面白そうです。

(ライター:まみ)