中国が「国家安全法」を採択したことによって、2019年より続く逃亡犯条例改正案を発端とする香港の民主化デモが再び加熱しつつあります。こういった流れの中、香港のアイスクリームショップが民主化デモを応援するために「催涙ガス味」のアイスクリームを販売しました。

Hong Kong Shop Offers "Tear Gas" Flavored Ice Cream | Time

https://time.com/5837613/hong-kong-tear-gas-ice-cream/

Hong Kong protest movement not licked, says man behind tear gas flavoured ice cream | World News | Sky News

https://news.sky.com/story/hong-kong-protest-movement-not-licked-says-man-behind-tear-gas-flavoured-ice-cream-11988767

催涙ガスは非致死性ですが、皮膚や粘膜に付着して不快な刺激と痛みを与え、せき・くしゃみ・落涙・嘔吐(おうと)などを誘発する化学兵器です。香港当局の公式発表によると、催涙ガスは香港デモの鎮圧において1万6000発以上も発射されているとのことで、もはや「香港デモの象徴」の1つとなっています。



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そんな催涙ガスの味わいを狙ったアイスクリームが香港のアイスクリームショップに登場しました。この「催涙ガス味」は、丸ごとローストしてから挽いた黒コショウがふんだんに使われたイタリアのジェラート風のアイスクリームで、抗議行動の際に警官隊によって撃ち込まれる「催涙ガスを吸い込んだときの刺激」の再現を目指した一品です。味わいについて、同店の店主は「催涙ガスの味を再現するため、わさびやマスタードなどのさまざまな食材を試しましたが、黒コショウを使ったときの『喉への刺激』が催涙ガスに最も近いものでした」と説明しています。なお、この店主は匿名を条件に取材に応じています。

「実際に催涙ガス味を食べてみた」という客の1人は取材に対し、「催涙ガスのような味がします。口に入れた直後は呼吸するのが困難だと感じるほどで、本当に辛くて刺激的です。大量の水を飲みたくなりますね」「抗議行動のさなかに催涙ガスを吸ったことを思い出します。忘れがたい味ですよ」とコメントしています。



同店の店主は新型コロナウイルス感染症の流行によって、一連の抗議活動がやや下火になりつつあると指摘して、「抗議行動を粘り強く続け、情熱を失わないようにさせるフレーバーを作りたいと思っていました」とコメント。同店には、「レノン・ウォール」と呼ばれる、香港デモに対する意見を書き込んだ付箋紙を貼り付けられるスペースが壁に用意されているそうです。



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