「セーシェル共和国」は誰もが知っている国名というわけではありませんが、松田聖子の「セイシェルの夕陽」、サザンオールスターズの「セイシェル〜海の聖者〜」など、歌のタイトルに使われているため、聞き覚えのある人もいるはず。ドメイン島巡り第22回目となる今回は、“インド洋の真珠”と呼ばれるセーシェルの夕陽がどれほど美しいのか、実際にセーシェルへ見に行ってきました。

ドメイン島巡り - 世界のドメイン1,000種類以上を取り扱うインターリンクが、「.cc」「.tv」「.sx」等、南太平洋やカリブ海などの「島のドメイン」約50種類に焦点をあて、実際にその島々に行き、島の魅力をレポートします。

https://islanddomains.earth/

◆セーシェルはどこにあるのか?

セーシェル共和国は、アフリカ大陸から東に約1300キロメートルほどの、インド洋に浮かぶ大小115の島々で構成されています。キャサリン妃がウィリアム王子と訪れるなどロマンティックなリゾート地としてヨーロッパのセレブ達の人気を集めており、世界銀行によって高所得経済に分類されているアフリカで唯一の国です。

目次

◆ロストバゲージのまま土砂降りのプララン島へ

◆世界一のビーチはアンスラジオ

◆幻のコンビニ「SPAR」発見

◆セーシェルの夕陽

◆現地でのSIM購入&速度調査と街で見かけた「.sc」

◆ロストバゲージのまま土砂降りのプララン島へ

日本からセーシェルに行くには、スリランカ経由が早いとされています。スリランカまで約9時間20分、スリランカからセーシェルまで約4時間で合計約13時間の空の旅となります。私たちは前の島巡り先であるモルディブからスリランカ経由でセーシェル入り。



まずは「Cat Cocos」の船に乗り、ココ・デ・メール(フタゴヤシ)の群生で有名なプララン島に向けて出発します。Cat Cocosのチケットは日本から前払いで事前予約可能。最も安いエコノミークラスで往復100ユーロ(約1万2000円)です。



美しい海と砂浜が評判のプララン島ですが、移動時はあいにくの土砂降りで、海上は大しけでした。

土砂降りのフェリー(セーシェル共和国) - YouTube

マヘ島を出発して約1時間。面積38平方キロメートル、人口約6500人のマヘ島に次いでセーシェルで2番目に大きな島、プララン島に到着しました。



港にある売店は現地通貨のセーシェルルピーしか使用できませんが、売店の隣には米ドル、ユーロ、ポンドに対応した両替所があります。



ツアーやレンタカー、レンタサイクル、タクシーなどが手配できる窓口を発見。このプララン島からフェリーや小船で別の島に行くこともできます。今回はタクシー1台をチャーターして、島をぐるりと一周することに。タクシーはスズキ製。運転手さんは「この車は、プララン島のアップダウンに最適だよ」と絶賛していました。



◆世界一のビーチはアンスラジオ

まず最初に訪れたのは、世界自然遺産に登録されているヴァレ・ド・メ自然保護区、プララン国立公園。公園内は有料エリアと無料エリアに分かれていますが、今回は無料エリアに足を運んでみます。



プララン島は、アダムとイブ生誕の地「エデンの園」と言われています。19世紀頃にプララン島を訪れたイギリスのゴードン将軍が、女性のおしりのような形の双子ヤシ(ココ・デ・メール)の実がイブ、男性器のような形をしている双子ヤシの雄株の花がアダムに見えたことから、同将軍は「この双子ヤシがアダムとイブに違いない」と確信してプララン島を保護したそうです。



雨が止んできた……と思いつつ歩いていると、双子ヤシを発見。



敷地内にある入場無料のビジターセンターにも双子ヤシが展示されています。この双子ヤシはプララン島とキュイーズ島周辺にのみ生息している、世界的に珍しいヤシとのこと。





島に生息する生き物のホルマリン漬け標本もあります。



次の目的地は、CNNの世界ベストビーチランキング1位に輝いた「グラン アンス」。実は以前、グレナダを訪れた際に、グレナダにある「グランアンス(グランドアンセ)」がベストビーチだと勘違いしたことがありました。



そのため、「どうしても、本物のベストビーチをこの目で見たい」と運転手さんに事情を伝えたのですが、「グランアンスよりもアンスラジオの方がきれいだよ!」と言われ、アンスラジオに行くことになってしまいました。

先ほどまでのどしゃ降りが嘘のような快晴のもとで車を走らせること約20分で、到着。運転手さんが言うには「朝が雨でも、昼頃には晴れてくることが多い。10月から11月は雨が降りやすいんだよ」とのことです。



地元の人が言うだけあって、とても美しいビーチでした。このアンスラジオはネイティブに発音すると、「アンスラツィオ」。アンスはフランス語で”入江(小さな湾)”という意味です。



ビーチに満足した後は、近くのレストランでランチ。



店内はこんな感じです。



315セーシェルルピー(約2520円)の「タコバーガー」、480セーシェルルピー(約3840円)の「海老のフリッター」、475セーシェルルピー(約3800円)の「タコカレー」と、55セーシェルルピー(約440円)の「Sey Pearl」を注文してみました。

タコバーガーは肉のパティが入っている訳ではなく、ソテーされたタコがサンドしてあり、値段の割にボリュームは少なめ。





タコカレーはセーシェルで日常的に食べられているものだそうで、現地のタクシー運転手さんに聞いたところ、マヘ島では240セーシェルルピー(約1940円)程度、つまりプララン島の半額近い値段でタコカレーが食べられるそうです。



Sey Pearlは、セーシェルで作られているジンジャーエール。



海老のフリッターは、見た目通りの味で、何の問題もなくおいしかったです。



誰かのおしりが埋まっているようにも見えますが、これは双子ヤシ。



運転手さんによると、マヘ島にもグランアンスという名前のビーチが存在しているとのこと。結局、CNNが世界一のビーチに選んだグランアンスは見れませんでした。

アンス・ラジオ(セーシェル共和国) - YouTube

澄んだ海にきれいな小魚がたくさんいたので、モルディブで買ったパンの実チップスをあげてみました。

プララン島の小魚(セーシェル共和国) - YouTube

◆幻のコンビニ「SPAR」発見

マヘ島へ行く前に、エデン島へ立ち寄ります。



首都ビクトリアから3.5kmのところにあるエデン島は、2000年代に作られた人工島。この島の主要産業は観光業であり、エデンプラザというショッピングモールと高級住宅エリアが有名だと聞きました。



まずは高級住宅エリアに行ってみることに。



エリアのゲート前に到着しました。



ここから先は認証が必要で、部外者は入れませんでした……。



それならばと、高級住宅エリアの住人が利用するエデンプラザに行ってみることに。



フローズンヨーグルト店の前にアラレちゃんが立っていました。



散策を続けていると、「SPAR」というコンビニを発見。せっかくなので買い物してみます。



入店すると、持ってきたカバンなどを専用ロッカーに預けなければいけませんでした。



ペットボトル版のSey Pearl(22セーシェルルピー/約176円)とドリトス(9.9セーシェルルピー/約79円)を購入。実は、SPARは日本にも展開していたのですが、2016年8月に日本から完全撤退しました。



◆セーシェルの夕陽

首都ビクトリアのあるマヘ島へ移動します。島の面積はセーシェルの三分の一を占める153平方キロメートル、人口はセーシェルの島の中で最も多く、約80%を占めています。島名の由来は、フランスがセーシェルに探検隊を送り込んだときのモーリシャスの総督名からだとされています。



客待ちをしていたタクシーの運転手さんに、「ヴィクトリアの見晴らしの良いスポットに連れて行ってほしい」と相談すると、「OK、ボス」と快諾してくれました。



絶景スポットに向かっていると、何やら立派な建物を発見。「これは、Arul Mihu Navasakthi Vinayagarという寺院だよ。2018年に寺院の上にある黄金の飾りを盗んで捕まったやつがいるんだ」と運転手さんが教えてくれました。



山道へ入っていきます。



変わった鳥が現れました。



しばらくすると、運転手さんが車を停車。まだ絶景スポットではなさそうです。「ここでは、たくさんのリクガメを飼育しているんだ。ちょっと見ていこう」とのこと。



たくさんのカメがいるのですが、この施設は個人で運営されています。このようなリクガメを「トータス(Tortoise)」、カメ全般のことを「タートル(Turtle)」というそうです。

タートルではなくトータス(セーシェル共和国) - YouTube

そして、再び車に乗り込み、運転手さんおすすめの絶景スポット「ロッチョンダムビューポイント」に到着。晴れていたこともあり、エデン島や遠くの島がよく見えました。以下の360度画像をグリグリと動かすと、その様子がよく分かります。

ロッチョン・ダム・ビューポイント(セーシェル共和国) - Spherical Image - RICOH THETA




セーシェルは海に囲まれた島国なのに、軍事力が小規模で、総兵力は400人程度。海軍はありませんが、代わりに、セーシェル人民防衛軍で構成された沿岸警備隊が存在します。



運転手さんに「美しい夕陽が見たい!」とリクエストすると、ボウバロンビーチに連れてきてくれました。



しばらくすると、念願の「セーシェルの夕陽」を見ることができました。



人気歌手が歌う曲のタイトルになるだけあって、美しい夕陽です。

セーシェルの夕陽(セーシェル共和国) - YouTube

おなかがすいたので、ボウバロンビーチを後にして街でレストランを探すことに。しばらく歩いていると、「Italian Pizza」の文字が流れる電光掲示板を発見。



入ってみると、ピザなどを提供するイタリア料理店の一角が、アイスクリームショップになっていました。お店の名前は“La Dolce Vita(ラ・ドルチェ・ヴィータ)”。海外の人気リゾート地を紹介する日本のテレビ番組でも紹介されたことがあるそうです。



アイスクリームショップで、セーシェルの名産品の一つであるバニラビーンズがかかったパフェ(195セーシェルルピー)を注文。約1600円もする、セーシェルでは非常に高価なパフェでしたが、値段以上においしく感じました。



◆現地でのSIM購入&速度調査と街で見かけた「.sc」

近年は海外から来る人用のWi-Fi接続サービスが増えてきていますが、場所によってはカバーされていない区域もあり、そういった場合には現地のSIMを購入するという手段があります。今回は、エアテルの1.5GBの通信容量を30日間利用できるSIMカードを購入。299セーシェルルピー(約2392円)でした。



なお、エアテルの直営店にも行きましたが、営業時間と合わず購入できませんでした。





速度は全く問題なく、安定して使用できます。



……ここまで読むと、「セーシェルにただ観光しに来ただけ」と思われてしまうかもしれませんが、実はこのドメイン島巡りの目的はただの観光ではありません。

それぞれの国には、「ccTLD(国別コードトップレベルドメイン)」という、国ごとに割り当てられたドメインが存在します。「ドメイン島巡り」は、そんなccTLDの中でも「島国」に割り当てられている約50種類のドメインに焦点をあて、実際にそのccTLDが割り当てられている島国を訪れて「現地でそのドメインがどのように使われているのか?」を調べ、可能なら現地でドメインを運営しているレジストリから話を聞くというのが目的。

セーシェルに割り当てられているccTLDは、「.sc」です。今回、レジストリから話を聞くことはできませんでしたが、マヘ島、プララン島、エデン島のそれぞれで使用されているのを見かけました。







というわけで、今回のドメイン島巡りで訪れた場所は以下のGoogleマップ上でまとめて確認可能です。

また、「セーシェルまで実際どうやって行けばいいの?」というアクセスの詳細はここから確認可能。

ドメイン「.sc」各種の詳細や申し込みについては、それぞれ以下のリンクから確認できます。

・「.sc」ドメイン

https://www.gonbei.jp/reg/domain_detail.cgi?p1=sc



・「.com.sc」ドメイン

https://www.gonbei.jp/reg/domain_detail.cgi?p1=com.sc



・「.net.sc」ドメイン

https://www.gonbei.jp/reg/domain_detail.cgi?p1=net.sc



・「.org.sc」ドメイン

https://www.gonbei.jp/reg/domain_detail.cgi?p1=org.sc



(文・写真:インターリンク https://www.interlink.or.jp/

ドメイン島巡り https://islanddomains.earth/)