いよいよ夏が始まります。

【写真】蒙古タンメン中本・夏におススメのつけ麺写真(全10枚)

 今年はこれまで梅雨らしい天気が続きましたが、これからの気候をネット調べると、平年並みと予想するサイトが多いです。

 となると平年並みに暑く、平年並みに電気代が高く、平年並みに甲子園が開幕し、平年並みに死んでると思った蝉が急に鳴き出して驚き、平年並みに蒙古タンメン中本がおいしい夏になりそうですね。

「夏に中本のラーメン? はぁぁあ??」

 読者の皆様、落ち着いてください。あるんです、これからの暑い季節にピッタリなメニューがあるんです。

 それは、蒙古タンメン中本のつけ麺です。中本はつけ麺の種類も豊富に取り揃えてあります。暑い夏に、冷水で締めた麺をつけ汁にくぐらせてちゅるりと啜る。


「中本」は麺も抜群に美味い

 皆さん、中本は麺も抜群に美味しいことを知っていますか? つけ麺を頼んだら、まずは何もつけずに麺を1、2本そのままで食べてみてください。口の中一杯に小麦と卵の風味が広がります。ちなみにつけ麺はつけ汁が麺に絡みやすくなるので、麺の固さは「柔らかめ」がおススメです。

 今回は夏に相性抜群、中本のつけ麺をいくつか紹介しようと思います。

(1)辛さゼロの「冷し醤油タンメン」

 まずは、冷し醤油タンメン。初心者も辛いモノが苦手な方も安心、非辛と呼ばれる辛さゼロのつけ麺です。

 

 スープは醤油ベース。そこにたっぷり野菜とお肉が入り、ニンニクと生姜の風味が食欲をかき立てます。注文の際は、プラス60円で『野菜大盛』にすることをおすすめします。こちら非辛ですが、中本マニアもよく注文する一品です。

(2)辛さレベル8「冷し味噌卵麺」

 続いては辛くなります、冷し味噌卵麺。ファンが多い味噌卵麺のつけ麺バージョンになります。

 濃厚味噌ベースのつけ汁にお肉ともやしとネギ、その周りをゆで卵スライスが等間隔に置かれていて美しい佇まいをしています。

 辛さの表記は8辛ですが、味噌と黄身の甘み、麺が冷えてることもあり食べた感じそこまで辛く感じませんでした。表記にすると6辛くらいでしょうか。中本の辛さに慣れてきた方や、辛いモノがお好きな方は美味しく食べられると思います。

(3)“最辛” レベル10「冷し味噌ラーメン」

 そして、中本のつけ麺でこれは外せません。

 冷し味噌ラーメン。

 略して通称「ヒヤミ」。常設メニューの中では辛さが最大の10辛です(北極ラーメンで9辛)。僕の中でKing of 中本は北極ではなく、ヒヤミ。真っ赤なスープの中に具材はお肉のみ、麺の上に少量のもやしが乗っかっているだけのストロングスタイル。

 初めて食べたときは、そのシンプルな見た目からは想像ができない旨みに驚きました。辛さの中にある旨みをわかりやすく味わうことのできるつけ麺です。

 ただ、初めての中本でヒヤミの注文はおススメしません。ヒヤミは逃げないのでゆっくりと自分のペースで辛さを上げていきましょう。

 中本へは行くけどまだヒヤミを注文したことがない方はこちらをご覧ください。

ヒ ヤ ミ

 この赤文字を見てヨダレが滲み出てきたあなた、GOのサインです。

King of 中本「ヒヤミ」はこうして生まれた

 以前、中本の店主・白根さんから聞いた大好きなヒヤミエピソードがあります。

 先代がやられていた中国料理 中本の20年来のお客さんだった白根さん。

 ある日、お店が閉まることになったそうです。当時、中本は上板橋に1店舗しかなく、食べたくても食べられなくなってしまいました。

 仕方なく白根さんは辛さで有名なラーメン屋をまわってみるも、どこも辛いだけで中本のような辛さの中に旨みのあるラーメンには出会えなかったそうです。「ヒヤミ食べたい、ヒヤミ食べたい、ヒヤミ食べたい…」白根さんは何をしてる時も頭の中はヒヤミがぐるぐる。

 そんなある日、驚くべき行動に出ます。

 先代は閉めた店舗をリフォームして同じ場所に住んでいたそうです。白根さんは「きっと電話番号は変わってないだろう」と推測し電話を掛けました。

白根「もしもし!!」
先代「もしもし」
白根「あっ、お久しぶりです白根です!」
先代「お〜」
白根「あのー、突然なんですけど僕にヒヤミ作ってくれませんかね?」
先代「無理だね〜」
白根「もちろん材料費などかかるお金は全て出しますので!!」
先代「あっ、無理だね〜」

 我慢できずに電話で直談判。人をここまで動かすつけ麺、それがヒヤミなのです。

 個人的なヒヤミは断られてしまいましたが、後に白根さんは中本に対する情熱を先代にぶつけ、二代目店主として中本を継ぐことになります。

 先代の頃、ヒヤミは春分から秋分にしか発売さない限定メニューだったそうです。白根さんは継いだ時にこう思いました。

「ヒヤミ一年中食べたい!」

 そのことを先代に話して、許可をもらったそうです。白根さんのヒヤミ愛があるから、僕たち私たちは365日、食べたいときにヒヤミを食べることができるのです。白根さん、本当にありがとうございます。

(4)限定メニュー「塩つけじゃ健!!」

 さぁ、話を戻しましょう。

 最後に紹介するのは毎年夏に限られたお店でしか出ることのない限定メニュー、とろろっと塩つけじゃ健!!。

 何度聞いてもおぼえられない商品名、でも一度食べたら味をおぼえちゃう不思議なつけ麺です。

 こちらは非辛。つけ汁は塩ベース。そこにとろろ、オクラ、なめこ、お肉が入っていてドロットロしています。麺に添えてあるレモンを絞ってさっぱりといただきましょう。

 とろろっと塩つけじゃ健!!を作ったのは蒙古タンメン中本・部長の林健治さん(TERU似)です。

 こちらのメニュー、林部長のおススメの食べ方はつけ汁が余ったらライスにぶっかけです。 

 去年の夏の話。僕は新宿店へ行き、とろろっと塩つけじゃ健!!を注文。

 お店に立っていた林部長に食前「夏は食欲落ちますねぇ……」と言ったのですが、出てくるなり麺を完食、迷わずライスを追加注文。言われた通りつけ汁をぶっかけてペロリ。

 とても恥ずかしかったです。皆さんもとろろっと塩つけじゃ健!!をいただく前の一言にはお気を付けください。

「中本にせっかく行くなら、非辛ではなく辛いつけ麺が食べたい!」という方はプラス180円でプチスープを購入しましょう。味噌(3辛)/北極(9辛)/冷し味噌(10辛)の3種類から1つスープを選んで注文することができます。

 非辛メニューを注文してプチスープを頼めば2つの味を楽しむことができますよ。

 今回紹介できなかったオススメのつけ麺、まだまだたくさんあります。冷し味噌やさい、冷し肉醤麺、冷し海老味噌北極、冷しチャンタンメン、魚豚濃恋つけ麺、冷し北極海……。

 辛いという字に漢字の『一』を足したらどんな文字になりますか? 暑くて『辛』い夏、中本のつけ麺『一』杯があなたを『幸』せにしてくれることでしょう。

 あなたに幸あれ。

※今回紹介した冷し醤油タンメン、冷し味噌ラーメン以外の商品は店舗や時期によっては販売していない場合がありますので蒙古タンメン中本さんのホームページをご確認の上、ご来店ください。

(五明 拓弥(グランジ))