【お酒】もう“二日酔い”になりたくない! 即効解消法と予防法まとめ
「もう一生お酒は飲みません」
ひどい二日酔いに苦しんでいるとき、どれだけの人がそのような誓いを立てたことでしょう。
「二日酔い」さえなければお酒は楽しいもの。しかし、お酒を飲む以上「二日酔い」はいつも付きまとう悩みの種。世の中にはありとあらゆる「二日酔い対策」が存在しますが、本当に効果があるのかは疑わしいところ。というのも、二日酔いのメカニズムは、実はまだよく分かっていないのが現状だそうです。
とはいえ、昔に比べてある程度は解明されつつある「二日酔い」の謎。現在分かっていることだけでも、一生役に立つ「二日酔いの知識」を身につけることはできそうです。ここでは、お酒を飲む人なら知っておいて損はない「二日酔い」に関するアレコレを調べてみました。
■ところで「二日酔い」って何なの?
二日酔いとは、アルコールを飲んでから8〜14時間前後に生じる「頭痛、吐き気、下痢、だるさ」などを伴う不快な症状のこと。体が摂取したアルコールは、肝臓で「アセトアルデヒト」というものに分解されます。このアセトアルデヒトはかなり強い毒性を持った物質で、これまではこの物質が「二日酔い」の原因と言われていました。
しかし、最近の研究ではこのアセトアルデヒトが人を「悪酔い/泥酔」状態にするものの、翌朝の「二日酔い」の直接の原因ではないとされています。代わりに直接的な原因とされているのが、アセトアルデヒトから分解して作られる「酢酸」。そして、その酢酸は最終的には「水・二酸化炭素」に分解され体外に排出されます。
適正なアルコール量であれば、肝臓の分解能力が追いつくため二日酔いになることはありません。問題は、肝臓が持つ分解能力を越えたアルコール量を摂取したとき。肝臓の分解スピードが血中アルコール量に追いつかない状態となり、大量のアセトアルデヒドが体内に蓄積。結果的に「悪酔い/泥酔」となり、次の日には「二日酔い」の症状が体に表れることになります。
■お酒を飲む前に気をつけるポイントは?
しかし、分かっていても飲み過ぎてしまうのが「お酒」というもの。前日の楽しい飲み会を一気に帳消しにする「二日酔い」にならないためには、お酒を飲む前に出来ることがいくつかあります。
まず、一番簡単な方法はCMでもおなじみの「ウコンの力」や「ヘパリーゼ」などの栄養ドリンクを飲んでおくこと。大量のアルコールを分解するため、肝臓には相当な負担がかかります。これらの栄養剤は「肝臓が必要とする栄養素」を多く含み、お酒を飲む前に摂取することで、肝臓の分解スピードを早める効果があるとされています。
「栄養ドリンクって、なんかオヤジ臭い」という人もいるかもしれませんが、肝臓の分解能力には個人差があるため、年齢に関係なく飲んでおくことが二日酔いにならないポイントです。
次に大事なことは、空腹の状態にしておかないこと。飲み物は胃によって直接吸収されるため、空腹の状態ではアルコールの吸収が早くなり、肝臓の分解が追いつけない状態になってしまいます。そうならないためにも、飲む前に軽めの食事を取っておくと、胃の中の食べ物がクッション代わりとなり、アルコールの急激な吸収を防ぐことができます。空腹時のお酒は胃の表面を痛めることにもなるので避けたほうがいいでしょう。
■お酒を飲んでいる最中に気をつけることは?
一番の「二日酔い対策」は、飲み過ぎないこと。それが出来れば苦労はないのですが、いつも飲み過ぎてしまう場合は「飲むためのルール」を持っておくことをオススメします。
ルール1:「水を飲む」
二日酔い予防に一番効果的なのは「水を飲む」ことです。
お酒を飲むとトイレが近くなりますが、実は飲んだ量の4倍もの水分を失うことがあります。お酒を飲んだ次の日に喉が乾くのはそのため。大量に排出される水分と一緒に、塩分やカリウムなどの物質も排出してしまうため、脱水症状を引き起こす可能性もでてきます。
そうならないためにも、お酒を飲むときは「水」を一緒に飲むことを心がけて下さい。目安は1杯のお酒に対して、1杯の水。10杯のお酒を飲むなら、10杯の水を飲むぐらいの心がけが大切です。少し大変そうにも思えますが、体はそれだけの水分を必要としているのです。
ルール2:「つまみを食べる」
アルコールを取る時は、食事も一緒に取るのが基本です。
理由は胃の急激なアルコール吸収を避けるため。できれば、消化に時間がかかる「脂質やタンパク質」を含んだ食材を食べるのがポイント。
チーズや揚げ物などのおつまみを少しずつでも食べることで、常に胃の中に食べ物がある状態にしておいてください。
最近の研究では、お酒を飲んでいるときに「トマト」を摂取すると血中アルコール濃度を低下する効果があるという実験結果もでています。居酒屋定番メニューの「冷やしトマト」だけでなく「トマトジュース」を一緒に飲むことも「二日酔い予防」に効果がありそうです。
ルール3:「お酒の種類に気を使う」
見た目に色が濃いお酒には「コンジナー」という不純物が多く含まれ、これが「二日酔い」の症状を悪化させると言われています。赤ワイン、バーボン、ウイスキー、ブランデーなどは二日酔いになりやすく、一方、白ワイン、ホワイトラム、ジン、ウォッカなどの透明のものは二日酔いになりにくいというわけです。
「お酒をチャンポンすると、次の日に残りやすい」とよく言われるのは、それぞれのお酒に入っている種類の違うコンジナーが一斉に作用するため、一種類のときよりも強烈な二日酔いになってしまうからです。
また、お酒を炭酸水で割って飲む場合も注意が必要。炭酸には血液へのアルコール吸収を促進さする働きがあるため、酔いのまわりが早くなります。二日酔いを気にするならば、空腹時のソーダ割りには注意が必要です。
■それでも「二日酔い」になってしまったら?
二日酔いにならない飲み方を心がけるべきですが、それでもなってしまったものは仕方ありません。
神様に祈る以外に我々ができることは、まず横になって「休息」すること。毒素の分解作業でフル回転の肝臓を助けるには横になって休むことが一番。しかし、厄介なのは次の日が仕事や約束がある場合です。いつまでもベッドで寝ているわけにはいきません。
対処1:「水分補給」
これまで何度も書いてあるように、まずは「水分」を取ることが大事になります。「二日酔い」になった場合、すでに体に脱水症状が出ている場合もあるので、素早く水分吸収のできる「スポーツ飲料」がオススメ。
スポーツ飲料には、水分だけでなくビタミンやアミノ酸などがバランスよく含まれているため「水」を飲むよりも効果的に体内を潤してくれます。
対処2:「効果的なものを食べる」
食事をしっかりと取ることも「二日酔い」の回復を早める大事な方法の一つ。特に、翌日の朝ご飯はとても大切。二日酔いで食欲がないかも知れませんが、お酒まみれの胃の中を洗い流すためにも食べ物を取ることが必要です。
二日酔いにオススメの食べ物と言えば、まずは「しじみのみそ汁」。しじみには良質のタンパク質の他にビタミンB12や肝臓を助けるタウリンが多く含まれているため二日酔いの朝にはうってつけ。インスタントのものでも結構です。
また「柿やグレープフルーツ」などの果糖を多く含むフルーツもアルコールの代謝を早めてくれます。その他には良質なタンパク質を含み、荒れた胃も保護する「チーズ」。ビタミンCやタンニンがアルコールの代謝を促進する「緑茶」も効果的です。
対処3:「汗をかく」
汗をかくと、代謝が良くなり血中アルコールを分解する速度が早まります。心臓に負担がかからない程度の軽めの運動をしたり、お風呂に入り汗をかくのも効果的。ただし「二日酔い」の時は体に水分が足りない状態となっています。血がドロドロの可能性もあるので、汗をかく前にまずは水分補給をしっかりとすることが大前提となります。
また、これは二日酔いのときの話しなので、くれぐれも飲酒直後にサウナや入浴などで心臓に負担をかけるようなことはしないで下さい。
二日酔い対策で一番やってはいけないことが「迎え酒」。確かに、二日酔いが楽になるような気がしますが、それは新たなアルコールによって体を麻痺状態にしているだけ。増えたアルコールを分解するため、体にはさらに負担がかかるわけですから「頭のいい二日酔い対策」とは言えません。
アルコール依存になる可能性も出てくるので「迎え酒」はやめておきましょう。
最近の研究では、二日酔いは気分を悪くするだけでなく、脳の働きを一時的に低下させることも分かっています。通常よりも、物事を記憶する能力は5〜10%ほど低下、仕事でのミスは30%ほど増加させる研究結果がでているとか。
お酒を飲み過ぎる気持ちも分かりますが、大事な前の日はやっぱり飲まないほうが良さそうです。
これで「二日酔い」のことも少しは理解できるようになったはず。これからの長い人生、お酒と上手に付き合って行くのも社会人には必要なスキルの一つです。
「酒は飲んでも飲まれるな」と言われる通り「賢く、楽しく」お酒を飲むよう心がけたいものです。
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